映画『青天の霹靂』のあらすじを解説!劇団ひとり監督による笑って泣ける感動作
目次
劇団ひとり初監督作『青天の霹靂』とは
映画『青天の霹靂』は、2014年に公開されたヒューマンコメディ映画です。
劇団ひとりによる同名小説が原作であり、本作でも、監督、脚本、出演の4役を務めています。
そもそも「青天の霹靂」とは、青く晴れた空に雷が鳴り響くように、予想もしていなかった突然の出来事が起きることです。本作はこの中国の故事成語がテーマとなっています。
主演は大泉洋、ヒロインは柴咲コウ、そしてヒロインの夫が劇団ひとりです。
共同脚本には『僕の生きる道』の橋部敦子も参加しています。また、プロデューサーには『君の名は。』や『バケモノの子』なども手掛けた東宝の川村元気が務めており、興行収入11.8億円を記録しています。
映画『青天の霹靂』のあらすじ
39歳の売れないマジシャン轟晴夫(大泉洋)は、薄汚れたマジックバーでマジシャンとして働いていた。晴夫は幼い頃に母に捨てられ、父とは10年以上絶縁状態が続いていた。
ある日、晴夫のもとに警察から一本の電話が入る。それは、実の父が遺体で発見されたという知らせだった。遺骨を抱え、ホームレス生活だった父の住み家のダンボールハウスに来た晴夫は自らの未来を重ね、「なんで俺、生まれてきたんだろう」と絶望に暮れるのだった。
そんな最中、青空に一閃の雷が光り突如晴夫を直撃する。気が付くと晴夫は、40年前の浅草にタイムスリップしていた。仕事を求めて浅草ホールを訪ねた晴夫は、そこで同じくマジシャンをやっていた若き日の父・正太郎(劇団ひとり)と、彼のアシスタントである母・花村悦子(柴咲コウ)と出会う。ひょんなことから晴夫は、父・正太郎と二人でコンビを組みマジックを披露することになる。
やがて晴夫は、父と話を重ねていくうちに、母・悦子が妊娠していることを知る。だが、出産をすることで母の命が危ないということも同時に知ってしまう。出生の秘密が明らかになっていく中、晴夫は自分の威信をかけて舞台に挑むことに...。
映画『青天の霹靂』の見どころ
物語のキーポイントは「天候」
タイトルからも窺える通り、本作のキーポイントは「天候」です。
晴夫の上に突如落ちる雷では、両親の事実に衝撃を受けた晴夫の心情を見事に表現しています。
また、後半には晴夫が悦子に語りかける話に呼応して、降っていた雨が止んでいく演出は、日差しで輝く二人が希望に満ちていてとても美しいです。
劇団ひとりらしさの残る高い演技力
劇団ひとりの芝居は『ゴットタン』などでもよく見られますが、絶妙なクサい台詞が魅力的ですよね。マジシャンとして舞台に立ってる時にみせる饒舌なしゃべりもあれば、家族のことを想う不器用な男の姿も自然と見入ってしまいます。
自身が原作、監督、脚本、俳優の4役として携わっているだけあって、キャラクター性はもちろん高い演技力も見どころです。
マジシャンとしての大泉洋
晴夫役の大泉洋は、劇中でトランプにコイン、スプーン曲げに鳩など一通りのマジックを見事にこなしています。
実は、これらのマジック、クランクインの4ヶ月前から練習を始めたそうです。
最初は目も当てられない程のダメ男だったのが、若き日の父や母との出会いを経て、最後には立派なマジシャンに成長していく姿に注目です。
映画『青天の霹靂』の主題歌は?
本作の主題歌はMr.Childrenの「放たれる」です。
ボーカルの桜井和寿は『ケージの中で傷を癒した鳥が、再び空に向かって飛び立つ瞬間』をイメージして楽曲を練り上げたそうです。
主人公・晴夫のために捧げられたと言える見事なこの楽曲は、本作の魅力をより際立たせるものとなっています。
まとめ
今回は、劇団ひとり初監督作、映画『青天の霹靂』を紹介しました。
タイムスリップして両親に出会うという設定から、最後の大泉洋が発する一言まで、これでもかというくらい王道を突き詰めた、泣かせる作品になっています。また、40年前の浅草を再現したセットは、劇団ひとりや風間杜夫らが演じるキャラクターとも相重なって、非常に風情ある昭和の街並みとなっています。
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