原作は、村上もとかの大人気マンガ「JIN-仁-」。日本でも2009年と2011年に大沢たかお主演でドラマ化され、人気を集めた作品の韓国版。

現代からタイムスリップした天才外科医の奮闘と王朝末期の政治闘争を交えて描いた異色作。時代劇初挑戦だったソン・スンホンとJYJ ジェジュンのキャストでしたが、おおむね高く評価されました。

また、韓国では“時代の悪役”とされる興宣大院君を“風雲児”と解釈したイ・ボムスの演技や、ソン・スンホンとジェジュンらが参加したOSTも話題になった作品です。

成功率100％を誇る天才外科医ジン・ヒョク（ソン・スンホン）。ところが妹ミナ（パク・ミニョン）が交通事故で瀕死の重傷となり、彼が執刀するも意識が戻らず。失意のジン・ヒョクは、院内をうろつく不審な患者を追いかけるうちに、なぜか朝鮮時代にタイムスリップしてしまうのです。

そこでみすぼらしい両班の男ハウン（のちの興宣大院君）（イ・ソヨン）と出会い、自分が1860年にいることを知るのでした。その晩、ジン・ヒョクは頭部に刀傷を負った男と遭遇。その男の妹で、ミナとうり二つの女性ヨンレ（パク・ミニョン）に治療を頼まれ、限られた道具を使って開頭手術を始めます。

その頃、官軍の隊長ギョンタク（キム・ジェジュン）は、許嫁ヨンレの家に殺人者がいるとの知らせを受け、捕縛に向かいます。処罰されそうになったジンですが、突然倒れたギョンタクの父キム左議政の命を救ったことがきっかけで、活人署（公共医療所）で働くことになります。

ジンはコレラにかかった民、梅毒に苦しむ妓生などを救おうと奔走。ところが、その最新医術が政界の中枢の人々に知られると、思いがけず政治闘争に巻き込まれていくのでした。 一方、ギョンタクはヨンレがジンに惹かれていると知り、苦悩することに・・・。

タイムスリップしてしまった状況に屈しず医師としての誇りを失うこと無く、身分を差別せず全ての命を救おうと奮闘するジン・ヒョクを中心とした、ヒューマン、そして本格メディカルドラマです。

それでは、第1話の見どころと感想です。

第1話の冒頭は、主人公のジン・ヒョクが朝鮮時代にタイムスリップしてしまったシーンから。タイムスリップ系のドラマはいくつもありますが、他のドラマと異なりかなり緊迫感のあるシーンとなっているので初っ端からハラハラドキドキ！

タイムスリップしたことに気づける状況にないまま武官と盗賊の戦いに巻き込まれたり、崖から転落しそうになったり・・・とんでもない状況の最中訳が分かっていないまま、いきなり窮地に陥る、という展開。開始10分からとにかく濃い〜です。

本作の見どころのひとつである、医療行為シーン。第1話から結構出てきます。これがかなりリアルで本格的。日本の医療系ドラマではここまでの突っ込んだシーンはあり得ない程です。血は朝飯前、骨や臓器、腫瘍などもたくさん写りますし手術シーンのアップも多いので、苦手な人は見ていられないかも・・・。

しかし、手術を始め医療行為シーンでは状況や処置過程がジンの心の声でナレーションが入るので、興味がある人やよりドラマの世界に入り込みたい人には嬉しいガイド付きです。

そして、JYJのキム・ジェジュンも時代劇初出演で、捕盗庁の従事官の役。その姿がとっても凛々しく、そして美しく、ファンならずとも見とれます♡

第1話では、ポジション柄、融通が効かなくて真面目なゆえとにかく庶民にも厳しい従事官。この姿も、朝鮮時代の文化だったことを感じさせられます。

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