『ハンニバル』レクター博士でおなじみアンソニー・ホプキンスを紹介
目次
アンソニー・ホプキンスってどんな人?

出典: 映画.com
本名:フィリップ・アンソニー・ホプキンス
英語表記:Anthony Hopkins
生年月日:1937/12/31
国籍:イギリス / アメリカ合衆国
活動期間:1965年~
ウェールズ地方ウェスト・グラモーガン州のパン屋の父母から生を受けたアンソニーは、10代のころから演劇に興味を持ち始め、陸軍を除隊したあとは、王立ウェールズ音楽演劇大学と王立演劇学校で演技を学びます。
1965年にはナショナル・シアターのオリジナルメンバーに名を連ね、ローレンス・オリビエの代役として注目を集めました。
そんな彼に転機が訪れたのは1968年でした。映画『冬のライオン』で英国アカデミー賞の助演男優賞にノミネートし、一躍、演技派俳優として名を馳せることになりました。その映画ではピーター・オトゥールやキャサリン・ヘプバーンなどとも共演し話題になりました。
その後も順調に俳優活動を行い、1991年には2度目の転機となる、映画『羊たちの沈黙』でレクター博士を演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞し世界的な俳優となりました。
『羊たちの沈黙』については、2001年の『ハンニバル』、2002年の『レッド・ドラゴン』とシリーズ化され、レクター博士の怪演は世界を恐怖に陥れたことで有名です。
2020年に公開された『ファーザー』では自身2度目となるアカデミー賞主演男優賞を受賞し、再度、世界に名優の名をとどろかせました。
映画界では知らない人はいない、そんなアンソニー・ホプキンスですが、これからは彼が出演した代表作について紹介していきたいと思います。
アンソニー・ホプキンスの主な出演作品
1968年『冬のライオン』←英国アカデミー賞 助演男優賞ノミネート★
1978年『マジック』←英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
1990年『逃亡者』
1991年『羊たちの沈黙』←アカデミー賞 主演男優賞など★
1992年『ドラキュラ』
1993年『日の名残り』←アカデミー賞主演男優賞ノミネート★
1993年『永遠の愛に生きて』←ロサンゼルス映画批評家協会賞 主演男優賞受賞
1995年『ニクソン』← ゴールデングローブ賞 主演男優賞ノミネート★
1997年『アミスタッド』←放送映画批評家協会賞 助演男優賞
1998年『ジョー・ブラックをよろしく』
2000年『M:I-2』
2001年『ハンニバル』★
2002年『レッド・ドラゴン』←ハンニバルシリーズの続編★
2006年『ボビー』
2007年『最終目的地』←真田広之出演
2010年『ウルフマン』
2011年『マイティ・ソー』★
2012年『ヒッチコック』
2013年『REDリターンズ』★
2013年『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』★
2014年『ノア 約束の舟』★
2017年『マイティ・ソー バトルロイヤル』★
2017年『トランスフォーマー/最後の騎士王』
2020年『ファーザー』←アカデミー主演男優賞受賞★
※★のついている作品を本記事で紹介
アンソニー・ホプキンスの主な代表作
『冬のライオン』

出典: amazon
公開年:1968年
主演:ピーター・オトゥール(ヘンリー)
監督:アンソニー・ハーヴェイ
アンソニー・ホプキンスの役柄:リチャード
ヘンリー2世一族の複雑な家族関係を通して人間の権力欲、色あせた恋、陰謀などを描いた舞台が映画化された作品です。
1183年のクリスマスを目前としたシノン城。イングランド国王ヘンリー2世は、このクリスマスに自分の王位後継者を決めようとしていた。
ヘンリーは末子ジョンを、王妃アキテーヌのエレナ―は長子リチャードを推し、その陰で次男ジェフリーは虎視眈々と王位を狙い、複雑な関係を維持したままクリスマスを迎えることになった。
英国内の内輪問題のはずが、フランス国王フィリップも参戦し、後継者問題はますますエスカレートしていくのだが...。
ヘンリー2世役のピーター・オトゥールやエレナ―役のキャサリン・ヘプバーンなど、豪華俳優陣が一堂に会した本作。
若き頃のアンソニー・ホプキンスはそんな俳優陣にも負けないほど演技力で、見る人を圧倒します。
元々演劇だった作品のため、この映画でも演劇のような撮影がなされているところがあります。
映画としての盛り上がりは若干薄いものの、各演者のセリフや表情に注目してみると面白いかもしれません。
この作品でアンソニー・ホプキンスは英国アカデミー賞の助演男優賞を取っているため、やはり彼に注目してこの作品を見るのは欠かせません!
『羊たちの沈黙』

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公開年:1991年
主演:ジョディ・フォスター(クラリス・スターリング)/ アンソニー・ホプキンス(ハンニバル・レクター)
監督:ジョナサン・デミ
アンソニー・ホプキンスの役柄:ハンニバル・レクター(レクター博士)
連続殺人事件を追う女性FBI訓練生クラリスと、彼女にアドバイスを与える猟奇殺人半で元精神科医のレクター博士との奇妙な交流を描いた作品です。
原作はトマス・ハリスの『羊たちの沈黙』であり、本映画は、第64回アカデミー賞で主要5部門を受賞した作品です。
ちなみに、主要5部門受賞を達成した作品は3作品あり、この『羊たちの沈黙』以降、この「ビッグ・ファイブ」を受賞した作品はありません。それほどすごい作品というわけです。
FBIアカデミーの優秀な訓練生クラリスは「バッファロー・ビル」事件の情報を得るため、人食い殺人で投獄されているレクター博士と面会する。
それは、天才的な精神科医でありながら、自らの患者を次々と死に追いやったレクターこそ事件の謎を解く鍵になると見込んでのことだった。
レクターはクラリスの少女時代の秘められたトラウマに興味を示し、その話と引き換えに捜査の手がかりを与えることになるのだが...。
この作品でのアンソニー・ホプキンスは、ご存じの通り、ハンニバル・レクター、通称レクター博士を演じています。
この作品の個人的な一番の見どころは、レクター博士にクラリスが自身のトラウマを打ち明けているシーンです。
具体的な描写はなく、レクター博士とクラリスの顔だけを交互に映しているだけなのですが、レクター博士のほぼ瞬きをせずに見つめてくる狂気の迫力と、クラリスの自身の嫌な思い出を話す際のおびえた表情の対比が、この作品の不気味さを物語っていると感じます。
また、レクター博士の独特な口調、声の高さもすごく恐く、それを演じたアンソニー・ホプキンスの演技力はまさに圧巻です。
『ハンニバル』

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公開年:2001年
主演:アンソニー・ホプキンス(ハンニバル・レクター / レクター博士)
監督:リドリー・スコット
著者トマス・ハリスの原作『ハンニバル』を映画化した作品で、前述した『羊たちの沈黙』の続編にあたる作品です。
前作の「バッファロー・ビル事件」から10年後を描いた作品となっています。
大富豪メイスン・ヴァ―ジャーは、過去にレクター博士から受けた仕打ちのために、精神病院から脱獄したレクター博士を追っていた。
クラリスは麻薬捜査で多数の犠牲者を出し、世間からバッシングを受けていた時期であった。
マスコミの報道で「バッファロー・ビル事件」でレクター博士と接触していたクラリスの存在を知ったメイスンは、レクター博士の捜査にクラリスを復帰させようと目論むのだが...。
前作から人選が変わった本作は、監督を『ブレード・ランナー』や『グラディエーター』のリドリー・スコットが、クラリス役に『キングスマン:ゴールデン・サークル』などでおなじみのジュリアン・ムーアがそれぞれ担当しました。
今作は、前作よりもグロさ多めとなったため、グロ表現が苦手な人には注意が必要な作品となっています。
前作はクラリスが物語の主軸であり、レクター博士という人物の深堀はあまりされなかったため、レクター博士がどんな人物なのかを知りたい方は今作が必見となります。
やはりアンソニー・ホプキンスのレクター博士は、常に背中に寒気を感じるような狂気を視聴者に見せつけるため、世界的名優なんだなというのがひしひしと伝わります。
物語中盤、思わず目をそらしてしまうほどのレクター博士の狂気的犯行は必見です!言葉では表せません...。
また、序盤から登場するメイスンは、レクター博士によりすごく不気味な顔にされてしまっていますが、それを誰が演じているかにも注目してみてもらいたいです。
『レッド・ドラゴン』

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公開年:2002年
主演:アンソニー・ホプキンス(ハンニバル・レクター / レクター博士)/ エドワード・ノートン(ウィル・グレアム)
監督:ブレット・ラトナー
著者トマス・ハリスの原作『レッド・ドラゴン』を映画化した作品で、『羊たちの沈黙』で登場するクラリス・スターリングに出会う前の物語です。
FBI捜査官グレアムは連続殺人犯の捜査のため、精神科医のレクター博士に助言を受けていた。
だが、偶然見ていた本からレクター博士が犯人だと分かり、苦闘の末逮捕に成功したが、受けた傷から捜査官を引退していた。
その後、元上司のジャックから捜査協力をお願いされ、殺された課増の状況を鑑みて次第に捜査に協力するようになる。
しかし、なかなか捜査は進まず、やむなくレクター博士の下に助言を求めに行くのだが...。
本作は、FBI捜査官のグレアムを主軸とした作品であり、『羊たちの沈黙』とプロットは似ています。
レイフ・ファインズ演じるフランシス・ダラハイド、通称ミスター・Dを追うグレアム、その彼に助言を与えるレクター博士という構図で物語を進行していきます。
『羊たちの沈黙』が好きな方にとっては、刺さる作品であると言えます。
本作でのレクター博士は、また監獄から助言を与えるレクター博士という1作目の状況と同じであるため、監獄の中でさえもぞっとする恐怖がまた帰ってきたと評判を受けています。
レイフ・ファインズはハリー・ポッターシリーズでヴォルデモートを演じるだけあって、レクター博士とは違った恐さが感じられ、前作、前々作とまた違う面白さが本作品にはあります。
レクター博士シリーズを制覇したい方には必ず見てほしい作品となっています!
『ファーザー』

公開年:2021年
主演:アンソニー・ホプキンス(アンソニー)
監督:フロリアン・ゼレール
フロリアン・ゼレール監督の映画監督デビュー作となった作品であり、アンソニー・ホプキンスが自身2度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品でもあります。
認知症によって過去の記憶と目の前の現実の境界線があいまいになっていく高齢男性を描いた作品となっています。
ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは認知症を患っていた。それを心配した娘のアンはヘルパーをつけようとしたが、気難しいアンソニーはそれを拒否してしまう。
ある日、アンソニーはアンから、新しい恋人とパリで暮らすと告げられる。
しかしアンソニーの自宅には、アンと結婚して10年以上になるという見知らぬ男が現れ、ここは自分とアンの家だと主張する。
そしてアンソニーにはもう1人の娘ルーシーがいたはずだが、その姿はない。
現実と幻想の境界が曖昧になっていく中、アンソニーはある真実にたどり着く。
この映画が公開されるまで、アンソニー・ホプキンス=レクター博士であり、狂気的な演技がうまいという認識が強かった印象ですが、この作品ではレクター博士とは正反対の、認知症でわがままなおじいちゃんを演じました。
彼の演技もあって、認知症を患っている老人のありのままの姿を容赦なく見せつけ、これが老いであるというのをまじまじと実感させてくれる作品です。
見終わった後深く考えさせてくれる作品であり、決して他人事ではないんだなと痛感させられます。
こんなに考え込ませるのは、もちろん脚本の力もそうですが、アンソニー・ホプキンスの演技力がそうさせてくれたのだと、この映画を鑑賞した人は皆そう思うでしょう。
認知症を題材に扱う映画は、介護者視点の作品が多いのですが、この作品は本人視点の映画であるため、何か不穏な空気や、ミステリーを匂わせるストーリーになっており、認知症を患っている方々の視点に立てるという意味でも、すごく意味のある作品だと思います。
アンソニー・ホプキンスの名演技、他人ごとではないストーリー、絶対に見るべき作品です!
『ニクソン』

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公開年:1995年
主演:アンソニー・ホプキンス(ニクソン)
監督:オリバー・ストーン
第37代合衆国大統領リチャード・ミルハウス・ニクソンの激動と波乱の生涯を軸に、光と影に彩られた現代アメリカ史を描いた作品です。
1972年に起きたウォーターゲート事件を発端に、ケネディ大統領暗殺及び、ロバート・ケネディ射殺事件の黒幕がニクソンだったという説や、妻のセルマ・キャサリン・パトリシアとの不仲説など、様々な事件を事実、解釈、証言憶測を織り交ぜながらストーリー。
3時間越えの伝記映画で、淡々と史実や憶測に脚色を加えたストーリーが語られます。
ウォーターゲート事件という事件について聞いたことがある人はたくさんいると思いますが、どのような事が起きていたのか詳しく知りたい方にとってはこの映画を鑑賞してみるといいかもしれません。
大統領という責任重大な役職、そしてニクソンというある意味とても難しい人物を演じたアンソニー・ホプキンスですが、劇中のアンソニーの表情からも分かる通り、凄みがあり、威厳のあるオーラを醸し出し、重厚な役柄を見事演じ切っています。
『マイティ・ソー』シリーズ
『マイティ・ソー』

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公開年:2011年
主演:クリス・ヘムズワース(ソー)
監督:ケネス・ブラナー
アンソニー・ホプキンスの役柄:オーディン
ご存じ、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中でも、大人気スーパーヒーロー「ソー」のオリジンを描いた映画です。
MCUの中では第4作目となります。
アンソニー・ホプキンスは、主人公ソーの父親で、王国アスガルドの王、オーディンを演じています。
全能の神の息子ソーは、傲慢な性格を咎められ、謙虚さを学ぶために人間界へ送り込まれる。
医師ドナルドとして人間界で暮らしていたソーは、ある事件をきっかけに記憶を取り戻し、魔法のハンマー「ムジョルニア」でソーに変身。ヒーローとして人類の敵と戦う。
シリーズを追うごとに人気が爆発していったヒーローであるソーの一番最初の映画だけあって、率直にとても面白いです。
世界観としては北欧神話を採用しているため、神々しい古代ヨーロッパの世界と現代の地球という正反対の環境で適応していくソーの姿のギャップがこの作品の面白さの一つでもあります。
オーディンはアスガルドの王、そして全能の神として、王たる威厳が立っているだけで感じられるようなキャラクターです。
一見おじいちゃんなので、不甲斐なさそうに見えますが、最強たるゆえんを劇中で見せてくれます。
もしかしたらレクター博士で鍛えられた強さがオーディンにも影響を及ぼしているのかもしれません。笑
また、日本人俳優の浅野忠信も出演していることで話題になっているので、彼の活躍にも注目です!
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』

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公開年:2013年
主演:クリス・ヘムズワース(ソー)
監督:アラン・テイラー
アンソニー・ホプキンスの役柄:オーディン
大人気シリーズ『マイティ・ソー』の第2作目であり、MCUの中では第8作目の作品です。
舞台は『アベンジャーズ』から続く物語であり、本作で扱う「インフィニティ・ストーン」は今後のMCU映画でカギとなるアイテムが登場する作品です。
ロンドンに原因不明の重力異常が発生し、ソーの恋人で天文学者のジェーンが調査に向かうが、そこでジェーンは地球滅亡の鍵となる「ダーク・エルフ」の力を宿してしまう。
事態を打開するため、ソーはジェーンを連れてアスガルドに戻るが、そのせいで家族や故郷を危機的状況に陥れてしまう。
最後の手段として、ソーは血のつながらない弟で宿敵でもあるロキの力を借りることになるが...。
マイティ・ソーのシリーズを通して注目すべき点はオーディンと2人の息子との関係性です。
一国の王であり、それと同時に2人の息子の父親でもあるため、オーディンにかかる負担と責任は普通の人のそれとはかけ離れていると思われます。
特にロキには出生の秘密があり、それに起因してどんどん親子関係はこじれていきます。
前作と今作で父親としてオーディンがどんどん深堀されていきますが、その複雑さを見事にアンソニー・ホプキンスは演じています。
今後のMCU映画にも深くかかわってくる要素がたくさん散りばめられているため、MCUファンなら必ず見るべき作品です!
『マイティ・ソー バトルロイヤル』

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公開年:2017年
主演:クリス・ヘムズワース(ソー)
監督:タイカ・ワイティティ
アンソニー・ホプキンスの役柄:オーディン
大人気シリーズ『マイティ・ソー』の第3作目であり、MCUの中では第17作目の作品です。
今作から監督を務めるタイカ・ワイティティによって雰囲気がガラッと変わり、ギャグが主体の映画になり、『マイティ・ソー』シリーズの人気が爆発しました。
人工知能ウルトロンとアベンジャーズとの戦いから2年、アスガルドを追放された父オーディンを捜しにニューヨークへやってきたソーだったが、突如として現れた強大な敵ヘラによって宇宙の果ての惑星に飛ばされてしまう。
その星で行われていた格闘大会に出場させられたソーは、対戦相手として盟友ハルクと再会。
危機を乗り切った2人はヘラを倒すためアスガルドへ向かい、わけありの女戦士ヴァルキリー、そして宿敵であるロキも仲間に加え、チームを組んでヘラに挑むが……。
前作での意味深なラストからオーディンはどこへ行ってしまったのかとファンの間で話題になっていましたが、結局オーディンは地球の老人ホームに預けられていました。
全てロキの仕業なのですが、オーディンとロキの関係が、前作と前々作での冷めた関係から、少しほほえましくコミカルな関係になったのも今作の見どころです。
また、今作ではヘラという第一子の娘が登場します。昔に兵器としてヘラを利用し後に幽閉していたのですが、そのヘラが目覚め、父親に復讐をしようとします。
その時のオーディンの心情、そして以前よりも格段に衰弱しているオーディンの様子をこれまた見事に演じる姿に目が離せません。
『日の名残り』

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公開年:1993年
主演:アンソニー・ホプキンス(ジェームズ・スティーヴンス)
監督:ジェームズ・アイヴォリー
1989年に刊行され、ブッカー賞を受賞したカズオ・イシグロの小説『日の名残り』を映画化した作品です。
イギリスの名門貴族に使える老執事が自らの過去を回想するストーリーです。
1958年、オックスフォード。ダーリントン卿の屋敷で長年に渡って執事を務めてきたスティーブンスは、主人亡き後、屋敷を買い取ったアメリカ人富豪ルイスに仕えることに。
そんな彼のもとに、かつてともに屋敷で働いていた元女中頭ケントンから手紙が届く。
20年前、職務に忠実なスティーブンスと勝ち気なケントンは対立を繰り返しながらも、密かに惹かれ合っていた。ある日、ケントンに結婚話が舞い込み……。
第二次世界大戦時前と後を描いた作品であり、英仏政府にドイツの宥和政策を進めていたイギリスのダーリントン卿に長年仕えた執事の物語です。
アンソニー・ホプキンスは劇中で、忠実な執事としての心情や言動を細かく演じており、ケントンとの恋と執事としての葛藤を言葉以外の様々な方法で表す姿に、彼自身の忠実な性格や時代背景を感じさせます。
あまり映画ではテーマにされない「執事」を扱い、どう生きるのかの葛藤を細かく深く表現した作品で、見ごたえのある映画となっています。
『ノア 約束の舟』

公開年:2014年
主演:ラッセル・クロウ(ノア)
監督:ダーレン・アロノフスキー
アンソニー・ホプキンスの役柄:メトシェラ
聖書のノアの方舟の物語をもとに製作された叙事詩的映画で、アカデミー賞授賞式の前夜に行われる「ゴールデンラズベリー賞」にノミネートされた作品です。
ある夜に見た夢で、世界が大洪水に飲まれ滅びるということを知ったノアは、強い使命感に突き動かされ、家族とともに罪のない動物たちを救うため巨大な箱舟を作り始める。
ノアの父を殺した宿敵ルバル・カインは、ノアから力づくで箱舟を奪おうとするが、争いの最中に大洪水が始まってしまう。
箱舟はノアの家族と動物たちをのせて流され、閉ざされた舟の中でノアは神に託された驚くべき使命を打ち明ける。
大衆向けに、聖書とは違う内容でスペクタクルに作られた脚本で、宗派がない方、ノアの方舟の物語を知らない人にも見やすい内容で制作されました。
アンソニー・ホプキンスはノアの祖父であるメトシェラという人物を演じ、ノア達が神から受けた使命を導く存在として、キーパーソンの役割を果たしています。
洞窟の中に住み、地上に降りずに数十年経ったという設定のため、少し奇人のようなキャラクターなのですが、そんな役すらも消化してしまうのは本当にすごいなと感じてしまいます。
キャスト陣もとても豪華なため、それだけでもこの作品を見る価値があります!
『REDリターンズ』

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公開年:2013年
主演:ブルース・ウィリス(フランク・モーゼズ)
監督:ディーン・パリソット
アンソニー・ホプキンスの役柄:エドワード・ベイリー
CIAが最も恐れた超一流の元スパイたち Retired Extremely Dangerous 通称「RED」に指定されたおじさんたちが、伝説のチームを再結成し大暴れする映画『RED』の続編です。
コードネーム「RED(Retired Extremely Dangerous=引退した超危険人物)」と呼ばれ、CIAに危険視されるフランク、マービン、ビクトリアらは、32年前に一度は失敗し、封印されたはずのミッションがきっかけとなり、再び戦いの舞台に呼び戻される。
いまだ衰えない戦闘能力と情報収集能力を駆使して過去を探るうちに、一行は各国の諜報機関や殺し屋たちに狙われるはめになるが、やがて封印されたミッションに隠された真実が明らかになり……。
前作でブルース・ウィリスやモーガン・フリーマンなど豪華俳優陣が一堂に会し、チームとなって大暴れしていた様子が人気となり、制作されたこの続編。
ベイリー博士を演じたアンソニー・ホプキンスだけでなく、ロシアの諜報部員カーチャ役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、世界一の殺し屋ハン役イ・ビョンホンなど、さらに豪華な俳優たちが集まり話題になりました。
特にこの作品でのアンソニー・ホプキンスは、あのキャラクターを彷彿とさせると話題になり、やっぱりアンソニーは健在だとファンに気づかせる演技をしています。
イケおじたちの暴れっぷり、ぜひご覧ください!
まとめ

出典: 映画.com
これまでアンソニー・ホプキンスの主な代表作を紹介してきました。
やはり特にレクター博士シリーズはアンソニー・ホプキンスの真骨頂が見れる作品なので、この記事をご覧になった方はぜひご覧いただけたらと思います!
これらの作品を見終わった方なら、アンソニー・ホプキンスという俳優が好きになること間違いなしです!
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本作品の配信情報は2023年2月28日時点のものです。
配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。