『プライベート・ライアン』あらすじ、見どころをご紹介!
目次
『プライベート・ライアン』過酷な戦地での友情と生き様を描いた戦争映画。
第2次世界大戦を題材に、ひとりの兵士を帰還させる任務を遂行するため戦地で奮闘する8人の救出隊を描いた『プライベート・ライアン』。戦場を徹底したリアルさで再現し、ドキュメンタリー映画の迫力を帯び話題となりました。
1998年に公開されたハリウッド映画であり、監督はスティーヴン・スピルバーグです。戦争映画を手がけるのは『シンドラーのリスト』以来4作目となります。
興行収入は全世界で4億8000万ドルを記録し、アカデミー賞でも11部門にノミネート、5部門で受賞を果たします。スピルバーグ自身も2度目となる監督賞を受賞しました。
『プライベート・ライアン』のあらすじ
第2次世界大戦の真っ只中、米英連合軍はフランス・ノルマンディのオマハビーチでドイツ軍の未曾有の銃撃を受け、多くの歩兵が命を落としていった。
戦禍を切り抜けたミラー大尉(トム・ハンクス)に、軍の最高首脳から「3人の兄を戦争で失った末っ子のジェームズ・ライアン2等兵を探し出し、故郷の母親の元へ帰国させよ」という命令が下った。
ミラーは古参軍曹のホーヴァス(トム・サイズモア)、優秀だが気の短い一等兵ライベン(エドワード・バーンズ)、人情味溢れる兵士カパーゾ(ヴィン・ディーゼル)、ユダヤ系兵士メリッシュ(アダム・ゴールドバーグ)、名狙撃手ジャクソン(バリー・ペッパー)、衛生兵のウェイド(ジョヴァンニ・リビシ)、通訳のアパム(ジェレミー・デイビス)を選び、行方の知れないライアンを敵地の前線へと救出に向かう。
交戦中の地で、ミラー大尉たち一同も戦闘に参加するが仲間の命を失いながらもライアンを探し求め前進するのだった。探し求めたライアンをついに発見し帰還を命令するもののライアンは、戦場で共に戦う仲間を見捨てて帰る事はできないと拒否をした。その言葉を受けミラー大尉たちも前線で戦う。激しい戦闘の中、救出隊は全滅状態になるがミラー大尉はライアンに最期の言葉で生きて人生を全うするように告げたのだった。
『プライベート・ライアン』の主要キャスト
ジョン・H・ミラー役:トム・ハンクス
名 前:トム・ハンクス (Tom Hanks)
生年月日:1956年 7月 9日
若手コメディアンとして活動したのち、『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』で2年連続アカデミー主演男優賞を受賞し一躍世界的スターとなりました。話題作の主演として活躍し映画監督としても評価を得ています。
本作では、アメリカ陸軍大尉でライアン救出隊の指揮をとるジョン・H・ミラー役を演じています。
マイケル・ホーヴァス役:トム・サイズモア
名 前:トム・サイズモア (Tom Sizemore)
生年月日:1961年 11月 29日
『7月4日に生まれて』で映画デビュー。『トゥルー・ロマンス』や『ナチュラル・ボーン・キラーズ』などアクション映画に多く出演しています。
本作では、救出隊の一員でミラー大尉の右腕的存在の、タフな熟練軍曹マイケル・ホーヴァスを演じています。
リチャード・ライベン役:エドワード・バーンズ
名 前:エドワード・バーンズ (Edward Burns)
生年月日:1968年 1月 29日
俳優以外でも監督業なども手掛けており、自身で監督・脚本・主演を行った『マクマレン兄弟』でサンダンス映画祭審査員大賞を受賞しています。
本作では、救出隊の一員で優秀な兵士ですが気が短いリチャード・ライベンを演じています。
ダニエル・ジャクソン役:バリー・ペッパー
名 前:バリー・ペッパー (Barry Pepper)
生年月日:1970年 4月 4日
TVドラマでキャリアをスタートし、映画では『エネミー・オブ・アメリカ』『グリーンマイル』などに出演しています。
本作では、救出隊の一員で名狙撃手のダニエル・ジャクソンを演じています。
スタンリー・メリッシュ役:アダム・ゴールドバーグ
名 前:アダム・ゴールドバーグ (Adam Goldberg)
生年月日:1970年 10月 25日
『ER』『フレンズ』など人気TVシリーズの出演も多く、映画では『ビューティフル・マインド』や『パリ、恋人たちの2日間』などに出演しています
本作では、救出隊の一員でユダヤ系兵士のスタンリー・メリッシュを演じています。
エイドリアン・カパーゾ役:ヴィン・ディーゼル
名 前:ヴィン・ディーゼル (Vin Diesel)
生年月日:1967年 7月 18日
自身で監督・脚本・主演を行った短編映画『Multi-Facial』を見たスティーヴン・スピルバーグ監督に抜擢され『プライベート・ライアン』に出演しています。 その後『ワイルド・スピード』等に出演しアクションスターとして活躍しています。
本作では、救出隊の一員で人情味溢れる性格の兵士、エイドリアン・カパーゾを演じています。
アーウィン・ウェイド役:ジョヴァンニ・リビシ
名 前:ジョヴァンニ・リビシ (Giovanni Ribisi)
生年月日:1974年 12月 17日
子役としてキャリアをスタートし数々のテレビドラマに出演。映画では『ロスト・イン・トランスレーション』『アバター』など話題作にも出演しています。
本作では、救出隊の一員で人当たりの良い衛生兵のアーウィン・ウェイドを演じています。
ティモシー・E・アパム役:ジェレミー・デイビス
名 前:ジェレミー・デイビス (Jeremy Davies)
生年月日:1969年 10月 8日
人気テレビドラマの『LOST』に出演しており、映画では『ドッグヴィル』『ブラック・フォン』などに出演しています。
本作では、本作では、救出隊の一員で通訳係のティモシー・E・アパムを演じています。
『プライベート・ライアン』の見どころ
冒頭の臨場感溢れる戦闘シーン!
冒頭からいきなり20分間ほど戦闘シーンが続きますが、これが凄いです。銃弾爆弾が飛び交い、波は血の色で真っ赤に。息つく暇もありません。
とてもリアルな戦闘シーンは、戦争の恐ろしさを生々しく表現しています。衝撃的であり、ドキュメンタリーに見えるほどです。アカデミー賞で撮影賞、音響賞も受賞しておりクオリティの高さが窺えます。
戦場で生きる彼らを追体験。
話はミラー大尉たちがライアン二等兵を探し出す展開になりますが、決して舞台は戦場から離れません。登場人物の過去なども、回想シーンではなく口頭で語られるのみ。あくまで戦場で生きる彼らを追体験していくことになります。
ミラーたちはついにライアンを見つけるものの、侵攻してきたドイツ軍と再び戦闘状態に。冒頭のシーンも凄いですが、ミラーたちの生き様を2時間見たうえで始まる銃撃戦はさらに凄く、違った感情がこみ上げてきます。
1人を帰還させるために何人もが命をかけた理由。
第二次世界大戦中に、実在したサリヴァン兄弟5人全員が同じ部隊を希望して任務に就き全員戦死した事を受け、後に「ソウル・サバイバー・ポリシー」が制定されました。これは、3人以上の兄弟姉妹が軍務についていて戦闘によって他の兄弟が亡くなった場合、残った兄弟は帰還されるというものです。サリヴァン兄弟については存命時に兄弟で任務に就く姿を軍部が宣伝に出していたこともあり、全員戦死した際に批判を受け、同じ過ちを繰り返さないよう制定されました。
こういった経緯もあり、第二次世界大戦で軍隊に所属したナイランド兄弟について、他の兄弟の戦死の報告を受けた際に末の弟を帰還させた事が『プライベート・ライアン』のライアンの救出が行われたストーリーのもとになっています。
作中では救出隊が自分たちが犠牲になってでも1人を救うことについての憤りも語られており、国・家族・ひとりの人間の命についても考えさせられます。その点でもリアリティをもって戦争の残酷さを物語っています。
まとめ

今回は『プライベート・ライアン』のあらすじや見どころなどをご紹介しました。
戦場の臨場感溢れる描写と、その中で任務を遂行する兵士たちの人間ドラマは
リアリティをもって戦争の悲惨さを伝えてくれます。一度見ておきたい作品です。
『プライベート・ライアン』は現在dTVで配信中です。気になった方はぜひご覧ください!
本作品の配信情報は2023年1月30日時点のものです。
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