『ワイルド・スピード スカイミッション』ポールウォーカー弟のCG合成で蘇る感動のラスト
目次
『ワイルド・スピード スカイミッション』とは

出典: visualhunt.com
『ワイルド・スピード スカイミッション』は2015年に公開されたハリウッド映画。
大人気カーアクション『ワイルドスピード』シリーズの7作目として製作された本作ですが、撮影中に1作目から主人公ブライアン役を演じてきたポール・ウォーカーが交通事故で他界。当然撮影は中断。完成は危ぶまれました。しかし、当初の公開予定から9か月遅れたものの、脚本を修正、また、彼の実弟二人が代役を務めCG合成などを駆使し、残りのシーンを完成させたというエピソードがあります。
興行収入は全世界で15億ドルを突破しシリーズ最高を記録。ポールに向けて作られた主題歌『See You Again』は全米シングルチャート12週連続1位を記録し、YouTubeでの再生回数も歴代2位となる33億回を記録しています。
『ワイルド・スピード スカイミッション』あらすじ
オーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を壊滅させたドミニクらのもとに、オーウェンの兄デッカード・ショウから電話がかかってくる。それは、ドミニクらの仲間を殺したことを告げるものだった。これ以上犠牲を出さないためにも、ミスター・ノーバディの要求を呑み天才ハッカー・ラムジ-を救出。
東京、アブダビ、ロサンゼルスと世界を舞台に、復讐心をたぎらせる最強の敵デッカードと怒りに燃えるドミニクらの熱き戦いが始まる……。
ポール実弟のCG合成による代役シーン
スカイミッションの撮影途中でこの世を去ったポールの代役は、前項で軽くお話しした実の弟であるカレブ・ウォーカーとコディ・ウォーカーが演じています。
そのため、作中の一部は彼ら二人の顔をCG合成によって再現したポールとなっています。
では実際にどこがCG合成だったのか、代表的なシーンを6つ紹介していきたいと思います。
①ガレージでのミアとの会話シーン
②バスが崖から落ちそうになって駆け戻るシーン
③アブダビで車の部品(神の目)を取ろうとしてドミニクがタワーをはしごするシーン
④ミスター・ノーバディを救出し砂漠を滑走するシーン
⑤ロサンゼルスの橋でファミリー集合のシーン
⑥トニーと戦い最後にトニーを投げるシーン
⑦ラストのドムとの別れのシーン
どのシーンもカメラワークの速さなどもあり全く違いが分からなかったのではないでしょうか。
視覚効果会社であるWeta Digitalの協力による、あまりにも自然過ぎるシーンは非常に高度な技術を駆使した完成度であることが分かります。
メインキャスト3人をご紹介!
ドミニク・トレット 役:ヴィン・ディーゼル

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ワイルド・スピードシリーズの中心人物で愛称はドム。ワイルドでタフガイであるが、家族や仲間を人一倍大切にしており正義感が強い。天才的なドライビングテクニックで、過去にはレースで賞金を稼いだり、トラック強奪のリーダーを務めていた。
名前:ヴィン・ディーゼル
英語表記:Vin Diesel
生年月日:1967年7月18日
身長:182cm
『ワイルド・スピード』シリーズのドミニク役以外にも、「リディック シリーズ」のリディック役や、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのグルート役でも有名。
また、ゲーマーとしても有名でゲーム会社を所有している。
ポール・ウォーカーとは私生活でも親友であった。
ブライアン・オコナー 役:ポール・ウォーカー

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ワイルド・スピードシリーズの主人公。一度は失った警察官の職だったが、『ワイルド・スピード X2』でFBIに協力したことでFBI入りをする。しかし本作では、懲役刑となったドムを助け逃走した結果、再び追われる身となってしまった。
名前:ポール・ウォーカー
英語表記:Paul Walker
生年月日:1973年9月12日
身長:188cm
モデルであった母の影響もあり、幼い頃からCMやTV番組に出演し注目される。『カラー・オブ・ハート』(98)や「バーシティ・ブルース」(99)での演技で評価を高め、その後『ワイルド・スピード』のブライアン役でブレイク。
2013年、友人の運転する車に同乗していたところ、交通事故に遭い40歳の若さで死去した。
レティ・オルティス 役:ミシェル・ロドリゲス

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『ワイルド・スピード』シリーズでドムの幼馴染であり恋人のレティ。男性と競っても負けない程のドライビングテクニックを持つ。『ワイルド・スピード MAX』では殺されたと思っていたが、記憶喪失で生きていた事が判明しドムと再会。一度は別れを告げるも、その後ミスター・ノーバディの手引きもあり、再びファミリーの一員として合流する。
名前:ミシェル・ロドリゲス
英語表記:Michelle Rodriguez
身長:165cm
ボクシング未経験ながら、5か月の厳しいトレーニングで主役を勝ち取るなど、ワイルドでタフなアクション女優として活躍。『ワイルド・スピード』シリーズのレティ役以外にも、『バイオハザード』のレイン・オカンポ役や、『アバター』のトゥルーディ・チャコン役でも有名。
まとめ

カーアクションにマッチョに美女と、豪快なアメリカ感満載のワイスピ映画ですが、興行収入ではアメリカ本国より中国をはじめとした外国が占める割合が高いそうです。アメリカ人はアクションを見る目が肥えているのか、それとも私たちが持つアメリカ像が古いだけなのか…
さて、本作は最初からアクションぶっ続けの2時間ちょっとで、見ててかなり体力がいります。SFモノとは違ってカーアクションはCGに頼れませんから、ここまでの見応えのある映像が作れるのは素晴らしいです。
そして、ポールに捧げるラストシーン。撮影途中にポールが急死し、彼の遺作にふさわしいように脚本が修正されたと言います。
主題歌のSee You Againが流れて、ヴィン・ディーゼル演じるドミニクの車と、ポールの車が別の道へ進んでいく。粋な演出ですね。こういう製作にまつわるエピソードもふまえた上で見ると、より作品が味わい深いものになります。
本作品の配信情報は2022年6月14日時点のものです。
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