【ロングインタビュー】韓国の人気俳優チョン・イルが2年間の代替服務終え帰還!
【服務中や除隊されてのお話】
■2年間の社会服務要員、お疲れ様でした。勤めた期間はどのように過ごされましたか?
療養センターでの仕事は、患者さんの食事のケアや、お年寄りの医療活動の支援などをしていました。人生の最後にいらっしゃる方々のケアもしました。それまでの俳優生活で経験できなかったことを経験し、俳優ではなく“人間チョン・イル”として人生の価値観が大きく変わりました。
私にとってすごく良い時間で、人生で2度とこういう時間はないと思うので、とても有意義な時間でした。
■服務中に変わったことや学んだことはありますか?
この2年間は自分にとって、どれも新しい経験でした。それまで約10年の俳優生活では、俳優の仕事中心の生活で、会える人も限られていましたし、経験できることも限られていましたが、服務中は、10歳以上年下の若い仲間の情熱や、持っている価値観に触れ、すごく刺激になっていろんなことを学びました。
2年間は、バスにも地下鉄にも乗り、今まで見られなかったものが見えたし、俳優以外の友達も増えて、視野が広くなった気がします。
■バスや電車にチョン・イルさんがいたら気づかれるのでは?
乗るときはマスクをしていましたし、周りはみんなスマホばかり見ていて他の人に興味がないからあまり気づかれなかったです(笑)。
■服務中、ファンのみなさんの応援などは届いていましたか?
服務中の2年間、ファンのみなさんにすごく感謝していました。韓国や日本のみなさんからメールや手紙がたくさん届くんですが、その内容は「自分たちが1日こういうことをしました。」と日記のような感じだったんです。次第にそれを読むのが楽しみになっていって新しい手紙が届くのを期待して待っていました。
■個人的にはどういうことをされていましたか?
主に英語の勉強をして、週末にはハイキングをしていました。療養センターで仲良くなった仲間とも遊びに行ったり、ずっと会えてなかった中学、高校のときの友達と会ったり。イ・ミンホさん、キム・ボムさんとも食事に行き仕事の話などをして、とても良い時間を過ごしました。
■入隊前に英語の勉強をしたい、と言っていましたが?
はい、2年間ずっと英語の勉強をしていました。自分の意志を伝えるくらいのコミュニケーションはできるくらいにはなりました。
■2年間の間に、何か映画やドラマはご覧になりましたか?
映画が大好きなので観ていました。また、演劇や、特にクラシックコンサートは有名な方が来韓したら観にいきましたし、美術館や博物館にもよく行き、芸術・文化を楽しんでいました。
■映画など作品を見たときに、こういう作品にでたいな、などありましたか?
正直、そういう風に考えたことはないですが、一番感銘を受けたドラマは、「秘密の森~深い闇の向こうに~」と「私のおじさん」です。「私のおじさん」に出ていた俳優さんが今回、復帰作となるドラマ「ヘチ」で共演することになったので、とてもうれしいです。

【dTVで月間1位!2018年韓流ジャンル年間第3位を記録した「シンデレラと4人の騎士<ナイト>」のお話】

■dTVでは、6月に「シンデレラと4人の騎士」が大好評で、2018年全ジャンルの中で初めて、韓国ドラマが第1位を獲得し、チョン・イルさんにとても感謝をしております!そこで改めて、見た人やこれから見る人に、「シンデレラと4人の騎士<ナイト>」の見てほしいポイントを教えてください。
このドラマの一番のポイントは、4人の騎士<ナイト>がそれぞれ違う性格、それぞれの表現する愛や、人間関係を見るのが面白いと思います。入隊直前の作品でしたが、若い世代の方が好んでくれるのではないかなと思い、参加しました。入隊中も日本の10代のファンのみなさんが好きといってくれているのを聞いてすごくうれしかったです。
■今でも共演者と交流はありますか?
アン・ジェヒョンさんは同じ年ということで仲が良く、一緒にご飯に行ったりお酒を飲んだり、今でもまめに連絡を取り合ったりしています。
■ジフンの役は自分と似ているところ、違うところはありますか?
私は、ジフンよりはもう少し優しくて、温かい人だと思います(笑)。似ているところはジフンも私も純粋なところだと思います。

【日本について】
■日本のドラマや映画はご覧になられたことはありますか?
実は、俳優になる前の高校生のときに、日本の映画やドラマをたくさん観ていたので大好きです!好きな作品は「東京タワー」と、最近は「君の膵臓を食べたい」のアニメを観てとても感動して泣きました。他のアニメも好きです。
■日本の作品に出演もしてみたいですか?
もちろんです!いいお話があったら教えてくださいといつもスタッフに言っています。
■日本でやりたいことや、行きたいところはありますか?
服務が終わったら、必ず行きたいと思っていたのがフジロックフェスティバルですごく行きたいです!今年の夏は、時間があれば行きたいと思っています。
【2月から始まる復帰作「ヘチ」のお話】
■2月からの復帰作ドラマ「ヘチ」への気持ちをお聞かせください。
ドラマ「ヘチ」に参加する決め手となったのは、しっかりとしたストーリーと、「トンイ」「イ・サン」などの脚本を担当したキム・イジョンさんと、「一枝梅(イルチメ)」などを担当したイ・ヨンソク監督という素晴らしいスタッフと一緒にできるということで、迷わず決めました。撮影が始まって少したちましたが、クォン・ユルさんとAraさんともいい関係で、イ・ギョンヨン先輩が中心になってくれていて、楽しく撮影をできています。今回演じる役は、今まで演じてきたキャラクターと少し似ている部分もあるのですが、延礽君(ヨ二ングン)という王子が、王になるまでのストーリーとなっていて、日本のファンのみなさんも喜んでくださるものになっていると思います。
■今まで時代劇はいくつかあったと思いますが、今回の「ヘチ」はどういうところが見どころですか?
英祖(ヨンジョ)の話は今までもいくつかあったと思いますが、即位前の延礽君(ヨ二ングン)のストーリーはあまりなかったと思いので、みなさんの知らなかった延礽君(ヨ二ングン)の姿がみせることができるので、そこがみどころだと思います。
史実に新しくストーリーも加わっています。実在の人物の中にオリジナルキャラクターもいてそれがうまく融合したものになっているので、期待していてください。
■服務中は、ドラマ「ヘチ」のために何か役作りされましたか?
実は、このドラマの話をもらったのが半年前で、作品に対していろいろ悩みました。役のキャラクターに関しては、脚本家、監督と長い時間話をして作りました。
自分が描きたいキャラクターを真剣に悩んで演じています、もしかしたら以前と演技が少し変わっているかもしれません。
■ドラマを楽しみにしているファンのみなさんへひとこと。
韓国では2月11日から放送開始ですが、すべてのスタッフが一丸となって、すごく一生懸命、情熱をもって撮影にのぞんでいるので期待していてください。
そして日本のみなさんにもすぐご覧いただけると思いますので、期待していてください。

【俳優について】
■10月でデビューして12年。デビュー当時と比べてどういうところが変わったと思いますか?
作品に対する意気込み、気持ちが少しずつ変わってきて、昔は、自分が出演する作品で、自分輝いてやる!と思っていた部分がありましたが、今は、作品自体がよくなるように自分がどうすればいか、と思うようになりました。
俳優はやればやるほど難しいなと感じています。次々と全く新しい役、キャラクターを作り出すということが本当に難しいです。ですが、その部分が俳優の一番の魅力かなとも感じています。
■今後、俳優としても、俳優以外のことでもやりたいことありますか?
俳優の仕事以外では、国立中央博物館の広報大使になって、日本や、たくさんのファンのみなさんに韓国の文化をお知らせしたいと思って参加することにしました。
また、このたび、雑誌のクリエイティブディレクターになりました。
編集長として自分の考えや、価値観をファンのみなさんに伝えたくて、準備しています。俳優以外のチョンイルのいろんな面をみせられるものになると思います。文化、芸術、旅行、グルメなどいろんなカテゴリーをわけて、韓国に関するものやそれ以外もあります。
日本でもご覧になれると思いますし、楽しみにしていてください。3月を予定しています。
■国立博物館の広報大使に任命されていますが、博物館の魅力やお気に入りはありますか?
旅行したら、必ずその国の博物館に行きます。京都国立博物館も行ったことありますし、ニューヨークのメトロポリタン美術館も好きです。博物館のいいところは、誰かに言われて行くのでなく、自分から行って、心も落ち着いて、作家の思想や芸術を発見できるおもしろさです。
そして、私は絵がとても好きなので、行くだけですごく心が落ち着きます。元々ピカソが好きで、他は、古典なものというよりは、現代的なものが好きです。
広報大使をする韓国の国立中央博物館はリニューアル後はじめて行きましたが、とてもよかったです。日本のみなさんも韓国に行ったら、是非行ってほしいです。特別な思い出になると思います。
■今後、どういう役をやりたいですか?俳優としてどういう俳優になりたいですか?
復帰作ドラマ「ヘチ」以降は、現代もののドラマになると思いますが、刑事ものや推理ものなどサスペンス計の作品がやりたいです。今まで明るいキャラクターが多かったので、暗い役や怖い役など、新しい一面を魅せたいです。
俳優としては、自分の作品を、のちに振り返ったときに、こういう色の俳優なんだなと感じられればいいかなと思っていて、先にこういう俳優になりたいと思わないで、その作品に溶け込むような俳優になりたいです。
■ファンのみなさんは「シンデレラと4人の騎士<ナイト>」のようなラブコメを期待していると思いますが?
もちろん今後もやりたいですが、新しい一面も視野にいれて、いろんな時期をみて決めていきたいと思っています!

【今後について】
■忙しいと思いますが、長い休みもらったら何がしたいですか?
最近は歩くのが大好きで、ハイキングがしたいです。日本はトラッキングコースが良く出来ているときいたので、日本でもいいですし、海外でも韓国でもいいので、歩きながら忙しい生活で疲れた自分をゆっくり振り返り癒したいです。前は遠くへ行ったりすることが好きでしたが、最近は近くでも、小さい都市でもよいので、自分が直接足で感じられるところに行くのが好きになり、旅行のスタイルも少しずつ変わってきました。
■今後、日本でのファンミーティングをやりたいとのことですが、どんな計画をたてていますか?
これまでも私のファンミーティングは、いろんなことに挑戦してきましたが、今後、日本でのファンミーティングでも特別なことをしたいと思っています。今少し考えているのは、今回は、沖縄とか札幌とかに、にファンのみなさんと1泊2日の旅行をできたらと考えています。
東京はすでに50回は来ているし(笑)、京都や大阪も行ったことがあって、沖縄と札幌はまだ行ったことがないので、ファンのみなさんと一緒に行ってみたいです。
今は、2月から始まるドラマ「ヘチ」を一生懸命頑張って、そのあとみなさんと楽しめるものができるように準備したいです!