※紹介されている作品は、記事掲載後に配信状況が変更されている場合がございます。最新の配信状況はdTV公式サイトにてご確認ください。


私たちは映画を観てなぜ「泣く」のでしょうか。例えば自分の思い出とリンクしたり、共有感から。例えば登場人物の心情が理解できるから。または音楽や演出、作品の内包するエネルギーに圧倒されて泣いてしまうこともあるでしょう。

あるいは、「泣きたい」と思う時。ストレスを発散したい、自分が「泣ける」ということに安堵したい。悲しみの涙もあれば怒りの涙も、また喜びの涙もあるでしょう。

この記事ではさまざまな「泣ける映画」をご紹介していきます。

涙なしでは見られない戦争映画5選

私たちは戦争のことを(幸いにも)あまり知りません。けれど過去に、または今でも世界のどこかでは戦争が起こっていることを忘れてはいけないと思っています。

戦争映画には「悲しみの涙」「怒りの涙」と共に「それでも強く生きようとする登場人物に感情移入して流す涙」があります。思わず泣ける戦争映画を5選、ご紹介します。

祖父はなぜ特攻隊に志願したのか「永遠のゼロ」


作家・百田尚樹のデビュー作であり、300万部を越える大ヒットとなった原作を元に製作され、第38回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「永遠のゼロ」。

「国のために殉死すること」が名誉なことだと考えられていた戦時中に、たとえ批判にさらされようとも「生きること」を貫こうとする航空兵・宮部久蔵。そんな彼がなぜ特攻隊に自ら志願するのか?という疑問は、最終的に視聴者の判断に委ねられています。

家族のため、仲間のため。「誰かを大切に思うこと」が難しい時代を駆け抜けた青年たちの生き様に心が揺さぶられる作品です。

口コミで広まった実力派アニメ「この世界の片隅に」

こうの史代作の同名漫画をアニメーション映画化し、小規模展開の作品としては異例のスマッシュヒットを記録。第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した本作。

大局的な視点からではなく、主人公・北條すずの生活を通し、あえてミクロな視点から戦争というものを切り取った作品です。

結婚によって変化した生活や人間関係に戸惑いながらも美しくしなやかに生きるすずの姿と、そうした日常でさえ一瞬で奪い去る戦争の残酷さのコントラストが印象に残ります。悲しみと怒り、少しの希望を伴って泣ける名作。

戦争に引き裂かれる夫婦を描く「ひまわり」

イタリアの名優、ソフィア・ローレンを主演に、3国合作で1970年に公開された本作。ナポリで洋裁を営むジョバンナ(ローレン)と兵士アントニオ(マルチェロ・マストロヤン)は恋に落ちますが、戦争終結後もアントニオは戦地・ソ連から帰ってきません。

夫の生存を信じるジョバンナはソ連行きを決意し、遂にアントニオと再会を果たしますが彼は別の女性と結婚していて…というのがあらすじです。

戦争に引き裂かれ、すれ違いながらもお互いを求める2人の心情を悲哀を込めて描いた名作。淡くも鮮やかな映像、重厚かつ儚い音楽もぜひ味わってください。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

夏の定番戦争アニメ「火垂るの墓」

直木賞を受賞した作家・野坂昭如の短編小説を映像化し、今もなお高い評価を受けるアニメーション作品。太平洋戦争末期を舞台に兄・清太と妹・節子の目を通し、「戦争の無慈悲さ」が切実に描かれています。

日々悪化する生活環境の中で、それでも健気に生きる二人の姿。「当たり前の幸せ」さえ無機質に奪っていく当時の時代背景に、「子供たちが何か悪いことをしたのだろうか」という理不尽さへの怒りにも似た感情が心を震わせる作品。

人を殺したくない「ハクソーリッジ」


2016年にメル・ギブソンの10年ぶりの監督作品として公開され、第89回アカデミー賞で録音賞・編集賞を受賞した「ハクソーリッジ」。

宗教的な理由、または自分の信念のため、「人を殺すこと」を頑なに拒否しつつも衛生兵(負傷兵を治療する兵士)として戦場に赴く主人公・デズモンドの献身的な姿を描いた作品です。

あえてCGを使用せず、実写であることにこだわった戦場のシーンは目をおおいたくなるほどの凄惨さを伴って撮影されています。その中でも人を助けようとするデズモンドの姿は、神聖さを感じるほどの美しさで描かれ、対極的な映像表現のコントラストに思わず泣ける映画です。

泣ける映画の定番は恋愛映画 お家映画で思いっきり泣こう

泣ける映画の代表的なジャンルといえば、やはり恋愛映画。日常的で普遍的な題材だけに、過去の経験を重ねたり、主人公の心情に共感したりと、悲しみ・喜びどちらの意味でも心を震わせてくれます。

人気ジャンルだけに激戦区となりましたが、特に泣ける映画を12選ご紹介します。

身分違いの恋「きみに読む物語」

1940年代の恋人たちと、現代に生きる年老いた男女の物語が交差するラブロマンス「きみに読む物語」。

「永遠の愛」をテーマに、身分の違いに悩まされ、時には離れ離れになりながらも懸命に想いを貫こうとする二人の姿に、切なさと暖かさを感じさせてくれる作品です。昔と今、時を越えて並列的に綴られる2つの物語の関連性もみどころ。

主演のレイチェルとライアンは撮影中怒鳴りあいながらも最終的に実際に交際に発展した、というのも有名なエピソードです。

なかなか恋に結びつかないもどかしさ「ただ、君を愛してる」

コンプレックスを抱え、人と関わることが苦手な主人公・誠人(玉木宏)と彼に想いを寄せるも女性として見てもらえない静流(宮崎あおい)の不器用ながらも純粋な恋愛を描いた本作。

すれ違い続けた二人が文字通り「一瞬だけ心が通じる」シーン。タイトルどおり「ただ」お互いを愛するというテーマに切なさと愛しさを感じた視聴者も多いでしょう。

玉木宏の知性的かつ影を帯びた部分と、宮崎あおいの儚い透明感を存分に引き出した名作です。

観客動員数ナンバー1「世界の中心で愛を叫ぶ」

2004年に公開され、観客動員数620万人を越えるナンバー1ヒットとなった本作。森山未來と長澤まさみの魅力を広く世に知らしめた作品でもあります。

大人びた魅力を持ちながらどこか寂しそうな広瀬亜紀と、戸惑いながらも彼女に惹かれていく素朴な青年・松本朔太郎のたどたどしくも純粋な恋愛模様に、自らの経験を重ねた視聴者も多いでしょう。

避けられない運命を予感しながらも抗い続ける二人の姿に感情移入し、悲劇の終わりを美しく昇華するいくつものシーンにいやおうなく涙が出る傑作です。

特殊能力ゆえの悲しい結末「アバウト・タイム 愛おしい時間について」

タイムトラベルで過去に戻れる能力を持つ主人公、ティム・レイク(ドーナル・グリーソン)の人生を描いたSFラブロマンス。

望まない結末を過去にさかのぼることで改善し、未来を書き換えながら暮らしていくストーリー。それでも戻らないこと、選ばなければいけないことに直面したら…。
タイムパラドックスと人生という難しい題材を丁寧に描き切り、悲しくも優しい結末に静かに涙する「恋愛映画」にとどまらない作品です。


詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

実在のフットボールプレイヤーの成長物語「しあわせの隠れ場所」


アメリカの超人気スポーツ、アメリカンフットボールを題材に、寝る場所さえ満足に与えられなかった少年と、彼を引き取った女性の心の交流を描いたノン・フィクション。

「恋愛」というより「普遍的な愛情」をテーマにした作品です。恵まれない環境に育ちながらも純粋な優しさを持つマイケル(クィントン・オアー)と、彼に希望をもたらした「母」というべきリー(サンドラ・ブロック)の姿は、実の親子よりも親子らしい素朴ながらも強い絆を感じさせます。

「親子モノ」に弱い人は涙腺崩壊必至の作品。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

幽霊となり恋人に会いに行く「ゴースト/ニューヨークの幻」

1990年に公開され、アカデミー脚本賞を受賞したファンタジー・ラブロマンス。暴漢に襲われ、幽霊(ゴースト)となってしまったサム(パトリック・スウェイジ)が残された最愛の恋人、モリー(デミ・ムーア)を守るため奮闘する物語です。

生きているものには見えないサムがインチキ霊媒師オダ・メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)や他のゴーストの力を借り、事件の真相を暴きながら伝えきれなかったモリーへの愛情を証明する展開、視聴者へ結末を予想させながらもそれを上回る感動を届けてくれるラストシーンなど、ドタバタ劇とシリアスなロマンスを兼ね備えた質の高い作品です。

恋人を忘れたくない切ない想い「エターナル・サンシャイン」

「記憶と感情」をテーマに第77回アカデミー賞脚本賞を受賞したロマンス・コメディ。「記憶除去装置」の概念や意図的に複雑に組み立てられた時間軸など、SF要素もアリ。

ささいなことから喧嘩別れしてしまった恋人ジョエル(ジム・キャリー)とクレム(ケイト・ウィンスレット)。クレムは記憶除去装置を使い記憶を消してしまう、それを知ったジョエルも記憶除去の施術をするが…というのが冒頭のあらすじ。

SFとロマンスの接続の仕方が絶妙で、「忘れられない想い」「当たり前の愛情などない」というテーマに時には涙し、時には笑えるハートフルな作品です。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

感動の映画アメリカNo.1「素晴らしき哉、人生!」


アメリカ映画協会による「感動の映画ベスト100」で見事1位に輝いた1946製作の名作。にも関わらず、当初は興行的にふるわなかった点がユニークなところ。

不運続きの人生を嘆いた主人公・ジョージが自殺をしようとし、なぜそこに至ったのか、またそれを助けた天使が「ジョージのいない世界線を彼に見せる」というのが物語の大筋です。

「情けなく、不幸に見えることでも本当は多くの幸せな影響を与えている」という、個人よりももっと大きな形で「愛情」を描いた作品。シンプルかつ普遍的なテーマが、感情移入とそれに伴う喜びの涙をもたらします。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

差別と愛情渦巻く「ブロークバック・マウンテン」

LGBTを題材に「普遍的な愛」を描写。2006年アカデミー賞3部門を受賞したラブ・ストーリー。

舞台は1963年のアメリカ中西部から始まります。当時は現在ほどLGBTに対する理解が進んでおらず、2人は厳しい差別と複雑な立場の中で生きていかなければなりませんでした。

時には迷い、時には離れ離れになりながらも懸命に愛を貫こうとする2人の姿を見ていると、差別に対する憤りと、全てを超越した愛情に対する憧憬の念で、自然と涙が溢れる美しい作品。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

昏睡状態の婚約者を待ち続ける「8年越しの花嫁 奇跡の実話」

結婚を控えながらも病魔に倒れてしまった女性と、献身的に支える婚約者の男性の軌跡を描いた、タイトルどおり実話を映画化した作品。

約300万人に1人という重病を患い記憶を失い死の危険もあった女性と、それでも諦めることなく家族と共に回復を信じ続けた男性に奇跡が訪れます。

紛れもない事実だからこそ、人為的な演出などなくても心を揺さぶられ、「生きていること」に感謝できる作品です。大切な人とぜひ一緒に鑑賞してみてください。

チャップリンの素顔が見える「ライムライト」

1952年製作の古典的名作であり、稀代のコメディ俳優チャールズ・チャップリンがはじめてその素顔をあらわにした作品。

かつて名声をほしいままにし、今では落ちぶれた道化師。才能に溢れながらも生きる気力を失ってしまったバレリーナ。2人の挫折と栄光を通して描かれるテーマは、「愛情」だけでなく「生きることとは」という壮大なテーマへと繋がっていきます。

コミカルな空気感の中に悲劇を忍ばせながら、作品自体を昇華する儚いラストシーンは必見。

実話を基にした運命に翻弄される二人「タイタニック」

それまではSFを主に手がけてきた巨匠・ジェームズ・キャメロンが構想に20年以上を費やし、アカデミー賞11部門を受賞した歴史的事実に基づいた壮大なラブ・ロマンス。日本でも社会現象を巻き起こし、知らない人はいないであろう名作です。

緻密な歴史考証に支えられたストーリーテリングは視聴者をいやおうなく感情移入させ、まるで自身がタイタニック号の乗客になったかのような没入感を与えてくれます。

その中で奏でられる儚くも力強い人間ドラマに、何回見ても涙腺崩壊の傑作です。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

涙がこぼれるヒューマンドラマ映画

時には痛みと悲しみを伴い、時には喜びと共感を持って、恋愛映画より枠組みを広げたテーマを持つのがヒューマンドラマの特徴です。ヒトの内面を繊細に切り取った作品も多く、美しい物語に共感できる安堵感で思わず涙がこぼれてしまうでしょう。

幅広い作風の中からさまざまな魅力を持つ作品を偏りなく、また厳選してお届けします。

余命わずかでも落ち込む暇さえない「湯を沸かすほどの熱い愛」


日本アカデミー賞で6部門を受賞、モントリオール世界映画祭などにも正式出品された本作。末期がんと診断された双葉(宮沢りえ)が残り少ない余命で「やるべきこと」を果たすために奔走する姿を描いた作品です。

「命がつきる」ということについて、悲壮感よりも「残された生命を力強く生きる」という部分にスポットが当てられており、双葉の行動は周囲の人々にさまざまなよい影響をもたらして行きます。

「命は削るのではなく紡ぐもの」というメッセージ性が、作品に奥行きを与え切なくも優しいストーリーに仕上がっています。

湯を沸かすほどの熱い愛

自主映画「チチを撮りに」の中野量太監督による商業用長編デビュー作。

思春期独特の人間関係を描く「聲(こえ)の形」

「人に何かを伝えるとはどういうことなのか」というテーマに正面から向き合った「聲の形」。生まれつき聴覚障害を持つ硝子と、昔彼女をいじめていた時の罪の意識に苦しむ将也を軸に、思春期独特の感覚的でありながら直接的な人間関係の葛藤を描く作品です。

それぞれキャラクターの善悪についてあえて切り込まず、中立的な視点を持つこと、「感情そのものの触れあい」ともいえる見えないモノを映像的に描いた緻密な構成が特徴です。
「感動を強制する映画」が苦手な方もぜひ観てほしい珠玉の作品です。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

体が不自由な大富豪と介護士のヒューマンドラマ「最強のふたり」

本国・フランスで歴代3位の観客動員を叩き出し、日本でも多数の賞賛を持って迎えられたヒューマン・コメディ。

頚椎が損傷しているため身体を動かすことができない富豪のフィリップは、職につく気がなくわざと不合格になる目的で面接に訪れたドリスを気まぐれから介護人として採用することとなり…というのが冒頭のあらすじ。

立場も年齢も全く違う二人が、紆余曲折を経て信頼関係を築いていく様子は、現代人が忘れがちな「相手を知り、気遣うことの大切さ」を静かに教えてくれるでしょう。

余命わずかな二人の海までの旅「ノッキン・オン・ヘブンズドア」

余命わずかと宣告された2人の若者、マーチン(ティル・シュヴァイガー)とルディ(ヤン・ヨーゼフ・リーファーズ)。偶然同じ病室で意気投合した2人は、「海を見ないと天国での流行りについていけない」という理由で車を盗み、海まで走る。ところが盗んだ車はギャングのもの、さらに警察にまで追い回された2人は無事に海につけるのか…というのが物語の大枠。

2人の若者の友情と逃走劇をスタイリッシュかつどこかコミカルに描き、静かで寂しげなラストシーンとの鮮やかな対比に思わず涙してしまうでしょう。

元々の脚本はタクシードライバー(つまり一般人)が書いたものです。それを気に入ったティルがルドガーに出演を依頼。事務所は難色をしますが最終的にルドガー本人の強い希望により製作に至る、という素敵なエピソードもあります。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

去と未来が一点でつながる「君の名は。」

興行収入累計200億円を突破し、社会現象になった記憶も新しい名作「君の名は。」

東京に住み絵を描くことが得意な少年・立花瀧と、東京に憧れる女子高生・宮水三葉。遠く離れたお互いのことも知らない2人の意識がある日突然入れ替わり…というのが冒頭のシーンです。

時間軸のズレを利用したファンタジックな演出、入れ替わりが解け、薄れ行く記憶にそれでも残り続けるお互いの想い。伏線の鮮やかな回収と共に訪れるラストに、涙間違いナシです。新海誠監督作品らしく、「単純なラブストーリーではない」点も注目のヒューマンドラマ。

余命わずかな少女との交流が少年を変えた「君の膵臓を食べたい」

作家・住野よるのデビュー作の同名小説を実写化した「君の膵臓を食べたい」。一見するとバイオレンスな語感もありますが、中身は命の儚さと力強さを訴えかけるヒューマンドラマです。

「人と関わること」に全く興味のない主人公「僕(志賀春樹)」が、クラスの人気者・山内咲良の「共病文庫」をたまたま覗いてしまうところから物語は始まります。

咲良との交流を通して少しづつ「人間らしく」成長する春樹。明るく気丈に振舞いながらも死への恐怖を内に秘める咲良。

「人と関わること」の意味と真正面から向き合ったこの作品の残酷で優しい世界観に引き込まれるでしょう。

昭和の日本を舞台にした人情ムービー「ALWAYS 三丁目の夕日」

2006年の日本アカデミー賞では、13部門中12部門で最優秀賞を受賞するという快挙を成し遂げた「現代版人情ドラマ」ともいえる名作。戦争の傷からたくましく立ち上がる1958年の東京下町を舞台に、そこに住む人々の生活が織りなす群像劇が見所です。

忘れてしまいがちな「他者との絆」をテーマに、古きよき日本と忘れてはいけないことを思い出させてくれるノスタルジーに満ち溢れた作品。見たことのないはずの時代の夕焼けになぜか心が震えます。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

音楽禁止の家族で唯一の音楽少年「リメンバー・ミー」


昔々、音楽家の夢を目指し家族を捨てたある男。それをきっかけに音楽を聴くことも演奏することも禁じられた家族がありました。主人公・ミゲルはそんな家庭に生まれながらも音楽を愛していて、家族に秘密で楽器を演奏していて…というのが冒頭のシーンです。

ひょんなことから死者の国に迷い込んだミゲルの冒険を通じて、生死を越えた「家族のつながり」をコミカルかつドラマチックに表現した作品。ピクサー作品らしいキャッチーさと死生感に切り込んだ奥深さを併せ持ち、家族でぜひ観賞し、涙してほしい名作です。

トリーチャーコリンズ症候群の少年を描く「ワンダー 君は太陽」

生まれつき顔に障害があり、コンプレックスからいつも宇宙飛行士のヘルメットをかぶって過ごす少年・オギー。母・イザベルは10歳まで学校に通わずに過ごしてきた彼を学校に通わせることを決意します。

クラスメイトから見た目でいわれのない中傷を受け、傷つくオギー。それでも心底から優しさを失わないオギーの生き方に、周囲も少しづつ変化しはじめます。

「人は見た目より中身」。使い古されてきたこのテーマを、家族の問題を交えて鮮烈に描き追求した作品。そこに一切の嘘くささはなく、オギーの姿勢は生きる素晴らしさを教えてくれます。

障害を持つ父と娘は一緒にいられないのか「アイ・アム・サム」

7歳程度の知能しか持たない男性、サム。最愛の娘のルーシーと暮らしていますが、7歳に育ったルーシーはサムの知的年齢を超えてしまい、そのことから「養育能力がない」とみなされてしまいます。

引き離された親子の絆を描いた物語ですが、単純に「引き離そうとする周囲が悪い」としてしまうにはやや複雑な問題であり、作品自体に強いフィルターがかかっていることもいなめません。

しかし、サムを演じるショーン・ペンとルーシー役のダコタ・ファニングの演技が素晴らしく、視聴者はいやおうなく作品に感情移入し、心を震わせられるでしょう。

子供の成長とおもちゃとの別れ「トイストーリー3」

ピクサーが誇る大ヒットシリーズ、「トイストーリー」の3作目。日本でも大きな反響を生み、興行収入は200億円を突破するなど話題になりました。

前2作ではどちらかというと「童心を忘れないこと」をテーマに、またリアルタイムな子供たちに向けて作られた作品でしたが、本作は「誰もが必ず大人になる」というメッセージにフォーカスし、幼き日々に別れを告げるノスタルジーを感じさせる大人向けの作品となっています。

「お気に入りのおもちゃ」は誰にでもあったはずで、大人になった今では彼らの声を聞いたり、一緒に遊ぶことはもうありません。普遍的なテーマだからこそ、戻れない日々を思い懐かしさがこみ上げるのでしょう。

ボクシングといえばこの映画「ロッキー」

30歳を越えても目が出ないロートルボクサー、ロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)が巻き起こすサクセスストーリーを描いた作品。

やるべきことを先延ばしにして何となく日々を過ごしてしまう経験は、誰にでもあるでしょう。幾つかの偶然ともいえる出来事が重なり、挫折を繰り返しながらも成長するロッキーの姿は深い共感を呼び、また「何かを始めるのに遅すぎることはない」という強烈なメッセージで私たちの心を奮い立たせてくれます。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

孤独な魂がぶつかり合う「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」

1997年に公開されアカデミー賞の脚本賞を獲得。当時世に埋もれていた名優、マット・デイモンの俳優として、また脚本家としての魅力を世に知らしめた作品です。

類稀な頭脳を持ちながらも、親の愛情を受けずに育ったため、人間関係に問題のある孤児・ウィル・ハンティング(マット・デイモン)。妻を亡くし孤独を抱えた心理学講師のショーン(ロビン・ウイリアムズ)が彼のカウンセリングを担当することになります。

言葉にしてしまえばウィルの成長と自立の物語なのですが、2人の関係性や葛藤が非常に繊細に作られていて、爽やかな感動の中にも奥深い味わいを含んだ名作。「孤独」に悩む全ての方におすすめしたい作品です。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

家族とは?血のつながりとは?を問いかけてくる「万引き家族」


カンヌ国際映画祭において最高賞パルムドールを獲得した偉業も記憶に新しい本作。

タイトルどおり家族関係でさえ「万引き」してきた人々で構成された擬似家族・柴田家。生活のために犯罪に手を染め、「善悪の頓着」が意識的にかそれとも無意識にか欠落した一家の行く末を描いた作品。

是枝監督作品らしく、「ご都合的な泣いてください」展開は一切ナシ。「果たして良かったのか、それとも悪かったのか?」ということそのものまでをも考えさせれる一社会的・政治的問題をもはらんだ作品です。

歪ながら「生きること」をやめない柴田家の姿に、何を感じるでしょうか?

往年の名作も登場する傑作「ニューシネマ・パラダイス」

ある映画監督が自身が過ごしてきた日々を回想する、という形で進行するイタリア映画の傑作「ニューシネマ・パラダイス」。

この映画はストーリーが云々、というよりもとにかく全編に流れる「空気感」を楽しんでもらいたい作品です。戻れない過去への郷愁と束の間の邂逅。そして映画そのものへの深い愛情。

「公園」「海辺」「放課後の校庭」どこでも良いのですが、私たちが過去に感じた「去りがたくも夕暮れとともに帰らなければならない淡い寂しさ」のような気持ちをそのままパックした映画です。

詳細を見る

※この作品は現在配信終了しております。

2019年に公開される恋愛・ヒューマンドラマ映画

ここまでは過去の名作を厳選してご紹介してきました。「泣ける定義」というのは時代とともに少しづつ変化するものなのかもしれません。

ここでは、最新の作品から泣ける映画を3つ、厳選してお届けします。

大物女優と駆け出し俳優のラブトーリー「リヴァプール、最後の恋」

℣1950年代の大女優、グロリア・グレアム。結婚を4度繰り返したという波乱とロマンスに満ちたその人生。彼女の最後の恋の相手であり当時駆け出し俳優だったピーター・ターナーの回顧録を元に製作されたラブロマンスです。

グロリアはどのようにしてこれまでを生き、どのようにして最後を過ごすのか。彼女の恋愛観を通して生き様をも描いた作品。

ややもすれば平面的になりがちな構成を、名女優アネット・ベニングが情感たっぷりに演じ切るところもポイントです。


もう一度読みたい小説No.1「九月の恋と出会うまで」

「書店員が選ぶもう一度読みたい恋愛小説」No.1に輝いた同名小説を実写化した本作。ジャンルとしては「タイムパラドックス+ラブロマンス」です。

写真が趣味の主人公・志織は新しく引っ越してきたマンションで「一年後の未来から呼びかけている」という不思議な声を聞きます。声の主は隣に住む小説家の卵(もう一人の主人公)平野だと名乗り、現在の彼自身を尾行してほしいという奇妙な願いごとをします。

この謎に志織と現在の平野が立ち向かうというのが大筋です。SF要素と恋愛初期のドキドキ感をうまく再現したラブコメ要素がバランスよく散りばめられた作品。

主演・高橋一生のいつもと違う挙動不審な演技も要チェックです。

余命わずかな少女の願いを体現する少年「君は月夜に光り輝く」

「君の膵臓を食べたい」の月川監督が手がけるラブファンタジー「君は月夜に光り輝く」。

原因不明の不治の難病「発光病」を患う少女・渡良瀬まみず。姉を亡くした事実を受け入れられない少年・岡田卓也。2人はふとしたことから交流を深め、卓也はまみずと「やりたいことを代わりに実行する」ことを約束します。

一度は死を受け入れながらも、卓也と出会ったことで葛藤するまみず。「大事な人を失う」という恐怖に苛まれながらもまみずに惹かれていく卓也。相反する要素を抱えた2人の切ない恋の結末を、ぜひ見届けてください。

まとめ

「泣く」というのは自分のためにも、人のためにも平等にできる数少ない行為です。登場人物・製作者・近しい状況にある友人や恋人、自分。「誰か」の心に寄り添えるからこそ、涙が出るのでしょう。2019年も「泣ける映画」の公開がたくさん控えています。

皆様も少しの間だけでも映画の世界に入り込み、たまには「泣いて」みてください。

人気まとめ

最近人気のまとめランキング

人気ランキング

おすすめまとめ

@dTV編集部おすすめのまとめ

新着まとめ

最新のまとめ一覧

新着記事一覧

トピック一覧

トピックからまとめをさがす

トピック一覧

@dTVの注目キーワード一覧

@dTVの注目キーワードをチェックする

注目キーワード一覧
TOP