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吉田修一さんの原作小説を、李相日監督が大ヒット作品「悪人」に続いて映画化し、豪華キャストの渡辺謙、森山未來、妻夫木聡、松山ケンイチなど日本映画界を代表するトップスターを集めて制作した作品です。
本作は「悪人」に続く最強タッグ復活に、マスコミや各方面から激賞の声が集まっていた作品で、なんと妻夫木聡さんが第40回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞されるほどの作品になりました!
「もし自分の大切な誰かが犯人かもしれない…」そんな時あなたならどうしますか?
本作はそんな極限の状況を考えさせられる作品になっており、人間の真というものを突き詰めた作品と言えるでしょう。
映画「怒り」のあらすじ

ある猛暑日に、東京八王子で夫婦が殺害される事件が起こります。
現場には壁に血文字で「怒」と書かれたメッセージが残されていました。
その事件から1年後、ある報道番組で八王子夫婦殺害事件を取り上げます。
犯人は「山神一也」という人物だと判明しましたが、彼は整形手術をして現在逃亡を続けている状態でした。
身体的特徴や右頬に特徴的なホクロがあることが公になり、この特長全てに当てはまる経歴不明な3人の男達が犯人として疑われはじめます。
1人目は千葉県の房総で、漁師を生業とする親子の生活に住み込みのバイトとして働いている田代と名乗る男(松山ケンイチ)。
2人目は沖縄の離島に在住しており全国を放浪して周る長髪のバックパッカーで、食堂のバイトをしている田中と名乗る男(森山未來)。
3人目は東京都内に住んでいるゲイのエリートサラリーマン優馬(妻夫木聡)の恋人である直人(綾野剛)です。
愛した人は犯人だったのでしょうか?
それでも信じたいと願う彼らに関わる人々に、信じられない衝撃の結末が突きつけられます!
映画「怒り」のキャスト
主演の渡辺謙の重厚な演技はもちろん、脇役の広瀬すずの過激なシーンや、妻夫木聡と綾野剛のラブシーンなど、本作は日本が誇る豪華キャスト勢揃いで見所満載です。
今紹介した役者さん以外にも日本を代表する役者さんがたくさん登場します。
そんな豪華キャスト達の役柄や注目ポイントなどを、今回は各編3つに分けて詳しくご紹介していきたいと思います。
3つ全てに豪華キャストが出演しているので詳しく見ていきましょう!
千葉編

出典: ja.wikipedia.org
千葉編では漁港で働く父親「槙洋平」と3ヶ月間家出をしていた娘「槙愛子」という父子が中心となってストーリーが進みます。
そんな槙洋平を、ハリウッドでも活躍する大物キャスト渡辺謙が演じ、槙愛子を宮崎あおいが演じています。
宮崎あおいさんは、役作りの為に短期間で10キロ増量に成功し今回の作品に挑んだそうです。
この作品における力の入れようがわかりますね。
そしてその2人と並びもう1人物語のキーマンとなるのは、洋平と同じ漁港で働く経歴不詳の謎の男「田代哲也」です。
田代哲也役はデスノートでブレイクした実力派俳優松山ケンイチさんが演じられます。
注目ポイントは、槙洋平の「娘を思う父親の気持ち」と、槙愛子の「愛する人を真っ直ぐに愛したい女の子の気持ち」です。
その2つの心情がリアルに描かれていますのでそこのポイントに注目していただきたいです!
子供を持つ親や、愛する人を持っている人なら必ず共感できる内容になっています。
東京編
東京編では、妻夫木聡演じるゲイでエリートサラリーマンの「藤田優馬」が主人公です。
その恋人役で東京に来たばかりの無職の男「大西直人」を演じるのが綾野剛になります。
口コミからは、「人気演技派男優二人の同性愛者という設定の面白さと、演技力の高さが本当に釘付けになった」等と高評価でした。
今回は同性愛者という難しい役にお二人は挑んだのですが、妻夫木聡と綾野剛は、役作りのために一緒に同棲したそうです。
お二人のこの作品における力の入れようがわかるエピソードですね。
そのお陰で、二人の距離感の近さが十分に伝わってくる感想を持つ方は多いのではないでしょうか?
美形男子の濃厚なラブシーンで話題となった東京編ですが、内容も深く考えさせられものがあるのでオススメです。様々な価値観を知ることができるでしょう。

出典: ja.wikipedia.org
沖縄編

出典: ja.wikipedia.org
沖縄編では、母親と共に夜逃げしてきた少女「泉」を広瀬すずが演じ、その友人の「辰哉」を佐久本宝が演じます。
この編で最も鍵となる人物「田中」という無人島に住むバックパッカーの男を森山未來が演じました。
沖縄編では、広瀬すずが強姦にあうという卑劣なシーンがありますが、彼女の迫真の演技でさらに卑劣に見えてしまい胸がギュッと締め付けられる程悲しい気持ちにさせられます。
女性なら特にそう感じるのではないでしょうか?
注目ポイントは、2面性の顔を持つ「田中」を上手く分けて演じている森山未來の演技力です!
森山未來といえば「世界の中心で愛を叫ぶ」が代表作品ですが、その時の森山未來さんの面影など全く感じさせられない彼の演技には思わず圧倒されるでしょう!
口コミでも「田中を演じた森山未來の演技が凄すぎて、見ているこっちもずっと惑わせられた」と高評価でした。
流石日本を代表する演技派俳優さんですね。
刑事たち
先述したメインキャスト以外にも、山神を追う若手刑事役として北見役を三浦貴大、その先輩である南条役をピエール瀧が演じています。
本作の冒頭から登場し物語の中で犯人の動きや新たな情報が入ってくる度に登場し少ない時間の中ですが、圧倒的な存在感を出していました!
それぞれが、役柄に生々しい息遣いを吹き込み、物語に厚みを与えることによってよりリアルに描かれています。
ピエール瀧さんのインタビューでは、これから映画を観る方に対し「この映画を見てどんな感情が芽生えのか試すだけでもご覧になって下さい」とのコメントも残されています!
こんなコメントを聞いてしまうと見たくなってしまいますよね。
映画「悪人」のタッグが再会!
吉田修一の小説「悪人」を映画化し、国内から海外まで高い評価を得た李相日監督が、再び吉田原作の小説「怒り」を映画化することであの名コンビが帰ってきました!
小説でも「人を本当に信じられるか」という考えさせられる内容でしたが、映像化したものはさらに深く人の感情や思いが伝わってくる仕上がりです。
こちらではそんな名コンビである吉田修一と李相日監督について詳しくご紹介していきたいと思います!
原作:吉田修一
1968年に長崎県で産まれ法政大学経営学部卒業し、1997年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞しました。
それに続き、2002年『パレード』で山本周五郎賞、同年発表の「パーク・ライフ」で芥川賞、2007年『悪人』で大佛次郎賞、毎日出版文化賞を、2010年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞と数々の賞を勝ち取ってきた天才小説家です!
さまざまなジャンルにとらわれない幅広い作風と、若者の心情をみずみずしく描き出す筆致の確かさに定評があります。
インタビューからは、「今作に限らず、僕の中では、場所が決まらないと何も動き出さないというのが昔からなんですよ。場所を決めるとそこに居そうな人々が浮かんできて、その人々を巡って物語が生まれてくる」と天才ならではのコメントを述べていました。
監督・脚本:李相日
新潟県生まれの在日朝鮮人で、4歳の頃に一家で横浜に移り住みます。
神奈川大学経済学部卒業間際に、アルバイトでVシネマの製作に参加したのがきっかけとなり、卒業後に日本映画学校に入学しました。
その後、数々の素晴らしい作品を作り上げ数々の賞を受賞し、大ヒット作品「悪人」を作り上げた名監督です!
そんな李監督といえば、妥協を許さないスパルタな演出で有名だそうで、本作『怒り』のキャスト陣の目にはどのように映ったのでしょうか?
実際に「怒り」を演じたキャスト陣達からの監督に対するコメントを集めてきました!
渡辺謙さんからは「戦友」。森山未來さんからは、「何か一つを選んで定着させない」。
松山ケンチさんからは、「男としてかっこいい」等と評価されていてキャスト勢からが厳しいというより、監督としての実力を評価されるコメントが多かったです。
結果素晴らしい監督と言えるでしょう。
映画「怒り」、各編の見どころとは?
本作は、東京、千葉、沖縄と、謎めいた3人の男をめぐる物語が3つの編に分かれて、交互に展開されていきます。
この3人の中で誰が犯人なのか?と予測しながら視聴していく物語です。
今回は各編3つに分けて簡単にあらすじと、注目ポイントや見どころ等をまとめてご紹介していきます。
別々のように見える物語が、どんどん1つになっていく様子は最高に面白いです。
サスペンスが好きな人やドキドキしたい人にはぴったりの作品と言えるでしょう
千葉編の見どころ
漁港で働く槙(渡辺謙)が、3か月前に家出して風俗店で働いていた娘・愛子(宮崎あおい)を連れ戻すところから始まります。
「少し人とは違う娘」である愛子は、2ヶ月前から父の元で働いていた身元不明の青年・田代(松山ケンイチ)と付き合うようになりますが、槙は田代を殺人犯ではないかと疑うようになります。
千葉編の注目ポイントは、「自分が愛した人がまさか犯人かもしれない!」でも信じたくないという愛子の心理描写です。
愛子が抱く恋心に胸が締め付けられそうになります。
その一方、父親として娘の幸せを願いたいが、「娘の彼氏が犯人かもしれない」という娘を思う父親の葛藤するシーンなど親子それぞれの心境がリアルに描かれているので、とにかくこの親子の行く末に是非注目して頂きたいです!
東京編の見どころ
エリートサラリーマンの優馬(妻夫木聡)が、発展場で出会ったゲイの青年・直人(綾野剛)と心を通わせますが、直人が見知らぬ女性と会っているところを目撃したのをきっかけに、優馬は直人を疑うようになります。
注目ポイントは、この編の冒頭で見られる2人のラブシーンです。
濃厚なラブシーンで、ボーイズラブなのに美しい彼らの風貌には魅了される事間違いないでしょう!
そんな彼らが生活していく中で「大切なものとはなにか?どういったものなのか?」
と学ばされるシチュエーションもあるのでそちらにも是非注目して頂きたいです。
「愛した人を信じてあげればよかった」と後悔する優馬のラストシーンにはハンカチが必須ですよ!
沖縄編の見どころ
母親と共に夜逃げしてきた少女・泉(広瀬すず)と友人の辰哉(佐久本宝)が、無人島に居着いたバックパッカーの男・田中(森山未來)と出会い親しくなります。
そんなある日の事です。泉が米兵に襲われるという悲劇に見舞われてしまいます。
泉を助けられなかったことで苦しむ辰哉に、田中は「味方になる」と言い、辰哉の実家の旅館を手伝い始め心を通わせていきます。
注目ポイントは、森山未來さんの演技です。
彼の演じる2面性の顔には、ラストまで圧倒され続けるでしょう!
誰にでも尊敬する人や慕っている人はいるのではないでしょうか?
そんな方を信用していて裏切られた時のリアルな心情が描かれている編ですので、「信頼・信用とはなにか?」と考えさせられる物語です。
まとめ

本作「怒り」は「愛している人を信じられない自分への怒り」「信用していた人に裏切られた時の怒り」「愛している人を疑い後悔してしまった自分への怒り」など心の奥深くからそれぞれの「怒り」がリアルに描かれている作品です。
公開時には、豪華な出演者でかなり話題になった作品ですが、その期待を裏切らない見応えのある内容に仕上がっています!
本作でそれぞれの人物が抱えてる問題は、現代日本の問題そのものなのではないでしょうか?
愛する人・信頼する人そんな人がいらっしゃる方には是非ご自身に置き換えて見て頂きたい作品です。
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