映画『ドリーム』あらすじ&見どころを解説!

宇宙開発を陰で支えた3人の女性の実話をもとにした映画『ドリーム』あらすじや見どころをご紹介します。差別や偏見のある中、知性と強い心で突き進む女性たちの活躍を描いており、夢と希望を与えてくれる作品です!ぜひチェックしてみてください。
目次
映画『ドリーム』表舞台には出なかったNASAの黒人女性の活躍を描く!
人種差別や性別差別、宇宙開発などの要素を見事に織り交ぜたヒューマンドラマ『ドリーム』。有色人種への差別が根強い1960年代を舞台に、NASAで働く3人の黒人女性の活躍を描いています。
小説家マーゴット・リー・シェッタリーが執筆したノンフィクション小説『Hidden Figures』を原作とする作品で、アメリカで公開された原題にも小説と同じ『Hidden Figures』というタイトルが採用されました。
『ヴィンセントが教えてくれたこと』を手掛けたセオドア・メルフィの監督・脚本のもと2016年に製作され、アメリカでは2016年12月25日に公開、日本では2017年9月29日に公開されました。
映画『ドリーム』の主要キャスト
キャサリン・ジョンソン役:タラジ・P・ヘンソン
名 前:タラジ・P・ヘンソン (Taraji Penda Henson)
生年月日:1970年 9月 11日
ワシントンD.C.出身のアフリカ系アメリカ人です。名前にはスワヒリ語で「望み」「愛」という意味があります。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』等に出演しています。
本作では、黒人女性として初めてNASAの宇宙特別研究本部に配属された頭脳明晰な主人公のキャサリン・ジョンソン役を演じています。
ドロシー・ヴォーン役:オクタヴィア・スペンサー
名 前:オクタヴィア・スペンサー (Octavia Lenora Spencer)
生年月日:1970年 5月 25日
オーバーン大学でリベラル・アーツの学士を取得しています。
『評決のとき』で映画デビューを果たしました。
本作では、計算手のリーダーを務めるドロシー・ヴォーンを演じています。
メアリー・ジャクソン役:ジャネール・モネイ
名 前:ジャネール・モネイ (Janelle Monáe)
生年月日:1985年 12月 1日
ミュージシャン、俳優、モデルとして多方面で活躍しています。
『アンテベラム』では主役を1人2役で演じました。
本作では、エンジニアへの転身を目指す計算手のメアリー・ジャクソンを演じています。
映画『ドリーム』のあらすじ
1961年のアメリカ、南東部に位置するバージニア州のハンプトンでは、依然として白人と有色人種の分離政策がとられていました。
そんな中でも優秀な頭脳を持つ黒人女性のキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は同じく黒人の同僚のドロシー(オクタヴィア・スペンサー)とメアリー(ジャネール・モネイ)と一緒にNASAのラングレー研究所で働いていました。
NASAの活躍を語るうえでいつも注目されるのは宇宙飛行士たちの名前ばかりですが、宇宙飛行を成功させるためにはたくさんの地上でプロジェクトを支える人々の功績も欠かせません。
彼女たちの役割は計算手。
ソ連が人工衛星スプートニクの打ち上げに成功したため焦るNASAでしたが、彼女たち有色人種への差別的な環境は変わりません。
キャサリンは宇宙開発研究の中心となるチームで働く唯一の黒人となりましたが、周囲からひどい扱いを受けてしまいます。
しかし、逆境にめげず真摯に仕事に取り組む彼女たちにやがて周囲の反応も変化していき…。
映画『ドリーム』の見どころ
女優陣の名演技!
優れた頭脳と機転の良さを武器に白人男性がメインのNASAへと活躍の場を広げた黒人女性たちを前述のタラジ・P・ヘンソンとジャネール・モネイ、オクタヴィア・スペンサーが見事に演じ切った本作ですが、中でも差別問題にポジティブに向き合う姿勢を真摯でありながらもコミカルに演じている場面に注目できるでしょう。
さらに、オクタヴィア・スペンサーが演じたドロシーの行動にも注目です。
本作では3人の女性が異なった分野での活躍を見せるのですが、その中でもドロシーは時代の流れに注目して目指すべき方針をチームとして定め、メンバー全体で情報を共有しながらプロジェクトを進めていきます。
理想の上司像ともいえる活躍に鳥肌が立つこと間違いなしのシーンです。
ジム・パーソンズのスーツ姿!
ジム・パーソンズは本作で主人公キャサリンの嫌味な同僚を演じています。
黒人であり、しかも女性であることからデータを黒塗りにして渡したり、異常な量の仕事を彼女に押し付けたりしていくという役柄です。
そんな役を演じたジム・パーソンズは、大ヒット海外コメディドラマ『ビッグバン・セオリー』でオタクな天才物理学者シェルドンを演じていることで有名な俳優さんです。
ドラマのほうに親しみがあるファンにとっては、アメコミとスタートレックオタクでいつもアメコミ系のTシャツを着て過ごしている彼の姿が頭に浮かぶこと間違いなしです。
そんな彼がスーツにネクタイで計算している姿は、ドラマから飛び出してきたシェルドンのレアな姿をイメージせずにはいられないでしょう。
人種差別反対を訴える名シーン。
人種差別が当たり前の社会で過ごしているため、職場にもごく当たり前のようにその差別的な雰囲気が漂っていたNASAでしたが、あることをきっかけに人種差別に関して一石が投じられます。
そのきっかけとは、キャサリンが席を長い間外していたことをケビン・コスナー演じる上司のハリソンに問いただされたことでした。
ハリソンは差別的な雰囲気がある中でも唯一キャサリンの尊厳を重んじて扱ってくれていた上司でしたが、この事件が起きるまでトイレが白人用と有色人種用に分けられていることを知りませんでした。
そう、キャサリンはトイレに行くために800メートルもの距離を休憩ごとに往復しなければならなかったのです。
事態を知ったハリソンはハンマーで「非白人用」と書かれた看板を壊し「NASAでは小便の色はみな同じだ!」と叫ぶのです。
映画『ドリーム』の音楽
劇中で使用されている音楽はハンス・ジマーとファレル・ウィリアムス、ベンジャミン・ウォルフィッシュがプロデュースしており、シーンごとの感情や展開が心に触れるように計算しつくされた音楽が使用されています。
ハンス・ジマーは『グラディエーター』や『レインマン』などの大ヒット作品の音楽も担当しており、ファレル・ウィリアムスはグラミー賞総計13冠に輝く世界的人気ミュージシャンです。
劇中では彼らの制作したBGMに加え挿入歌としてファレル・ウィリアムスが歌う曲やレイラ・ハサウェイやメアリー・J・ブライジ、アリシア・キーズやジェネール・モネイ、キム・バレルなどといったR&Bやソウルなどを代表するシンガーとのコラボレーションした楽曲も使われています。
映画『ドリーム』をぜひお楽しみください。

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映画『ドリーム』は現在dTVで配信中です。
人種差別や性別差別、宇宙開発など見どころの多い本作。逆境の中でも時代を切り拓いていった3人の女性の姿は希望を与えてくれます。
また、世界的人気シンガー、ファレル・ウィリアムスが携わった音楽にも注目です!
映画『ドリーム』が気になった方はぜひご覧ください!
本作品の配信情報は2023年1月19日時点のものです。
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