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映画好きの中には、感動作品を観て思い切り泣きたいという方も多いのではないでしょうか。感動する映画を観て、普段は押さえられている感情を爆発させ、思い切り泣くことでストレス解消ができるものです。
そこでこの記事では、感動する映画、それも実話を元にした感動する映画をご紹介します。
紹介する映画の中に、気に入った作品を見つけることができるはずです。
思う存分感動して、涙を流して下さい。

「最強のふたり」(2011年)

大富豪のフィリップは電動車いすが必要な障害者でした。彼の世話役を探す面接会に、黒人のドリスも参加していました。ドリスはただ就職活動の証明を貰えば、不採用3件で失業手当をもらえるので不採用証明を欲しいと言うのです。気さくで、フィリップを障害者と扱わないドリスを気に入ったフィリップは、後日書類を渡すからとドリスを招待します。

不採用証明書をもらいにきたドリスは、住み込みの部屋をあてがわれ、フィリップの世話役となるよう言い渡されます。介護方法を教えられ、さまざまな介護をドリスは行います。
雑な介護であるが、フィリップを人間として扱い、フィリップは今までに感じなかった気持ちをドリスから与えられるのです。フィリップはドリスが自分に同情をしないことを気に入っていたのです。

深夜、息苦しくしているフィリップをドリスは外の空気を吸わせるために町に連れ出し、深夜のカフェでフィリップの身の上話を聞くことになります。
フィリップが事故で頚椎を損傷したこと、大恋愛の末結婚した妻は不治の病で死んでしまったこと、流産によって養子を迎えたことなどです。

フィリップが半年前から文通していた女性エレノアとの煮え切らない関係に、ドリスは直接電話をして気持ちを伝えるべきだと主張するが、フィリップは障害であることを彼女に知られたくなかったのです。
しかし、ドリスがエレノアに電話をかけ、これがきっかけでフィリップは彼女と電話をするようになるが、依然として障害を隠していました。

電話での会話を続けていたエレノアとフィリップですが、ついにパリに来るエレノアと合うことになりました。しかし待ち合わせのカフェで緊張のあまり最後まで待つことができずにその場を去ってしまいます。

その後、フィリップとドリスの楽しい日々は続きますが、ドリスの元に怪我した弟が頼って来たことで、フィリップは弟にはしつけが必要だ、ドリスの一生の仕事は介護じゃないと契約を解除します。

しかし、ドリスの後を引き継いだ介護士はフィリップとは合わず、具合が悪くなるフィリップ。ドリスを再び呼び戻すことになります。

ドリスは海辺のホテルでランチを予約し、フィリップにデートを楽しんでとその場を去ります。代わりにその場に現れたのは、エレノアでした。
ドリスはレストランの外からフィリップを見守り去っていきます。エレノアと笑顔で会話するフィリップの姿で物語は締めくくられるのでした。

「最強のふたり」のみどころ

「最強のふたり」を盛り上げるのは、劇中に流れる素敵な曲です。
フィリップとドリスのそれぞれの好みの音楽が使われ、ルドヴィコ・エイナウディのピアノ曲など本作にはなくてはならない存在です。
ぜひ、音楽にも注目して本作を観て頂ければと思います。

「ハドソン川の奇跡」(2016年)

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2009年1月15日、離陸直後に両エンジンが停止し、墜落を逃れるためにハドソン川に着水させ乗客155名全員の命が救われるという事故が起きます。
テレビ局は奇跡的な運にめぐられたと称賛し、サリーこと機長のチェスリー・サレンバーガーは英雄視されます。

しかし、国家運輸安全委員会の事故の聴取ではサリーに厳しい意見を言い渡されます。
サリーの最後の飲酒や麻薬の経験、家庭の問題はあるかなど質問されます。まるで、サリーのミスを探すような内容です。

数度の聴取の中で、両エンジンの停止を主張するサリーの意見とは異なり、左のエンジンは動いていたとデータを出され、ついにハドソン川に不時着する必要はなく、ラガーディア空港に行けばよかったと言われるようになります。

コンピューターのシミュレーションではラガーティア空港への着陸は20回の検証全てで成功したと言い渡され、サリーは自分のとった行動が正しかったのか悩むことになります。

当時のことを何度も思い出し、シミュレーションに欠けている要因に気付き、公聴会でリアルタイムシミュレーションを行うことを許可してもらいます。

国家運輸安全委員会が用意したシミュレーションの結果は、前代未聞の両エンジンの停止、離陸直後の突然のトラブルに当たっての人為的判断にかかる時間を考慮しないものでした。
国家運輸安全委員会が用意したものは、事故後すぐにラガーティア空港に戻ることを前提としたものでしたが、実際には空港に戻るか、ハドソン川に不時着するかの判断には時間がかかり、その時間を考慮すれば空港に戻ることができないことが証明されました。

その後、当時のフライトレコーダーの音声が公開され、サリーの素晴らしい判断と、乗客やハドソン川の船舶等に対する気遣いが明らかになり、サリーは再び英雄として讃えられることになるのでした。

「ハドソン川の奇跡」のみどころ

本作が素晴らしいのは、ハドソン川の奇跡自体を美談にするのではなく、その後の公聴会に焦点を当てていることです。現実の問題は、飛行機が不時着して終わりでない。その後に明らかにされる事実や、人間のやり取りが真実を表しているのです。

「それでも夜は明ける」(2013年)

1841年、ニューヨーク州サラトガが始まりの舞台となります。当時はまだ奴隷制度が廃止される前の時代です。
自由証明書を持ち自由を認められていた黒人ソロモン・ノーサップは、バイオリニストとして活動して家族と共に暮らしています。

ある日、友人から2人の人物を紹介されます。
この2人組の周遊公演に参加しないかとソロモンは誘われます。周遊公演に参加することにしたソロモンでしたが、この話は嘘のものでした。
ソロモンは薬を飲まされ、拉致され、ジョージアの奴隷逃亡者ということになっており、他の黒人奴隷と共に収容所へ入れられることになります。

ソロモンは収容所でクレメンス、娘を連れた母親のエリザと出会います。
奴隷商人の暴力を受け過ごす日々が続きます。ある時、ソロモンはエリザと共に農園主のフォードの元へ購入されることになります。

フォードは信仰心が厚く、性格も温厚な男でした。

フォードの元で働くソロモンは、フォードに材木の水運を提案し、成功したことでフォードから目をかけられるようになります。しかし、そんなソロモンを妬むのが農園監督のティピッツでした。ソロモンはティピッツに暴力を受け、フォードに助けられます。ソロモンの命の危険を感じたフォードは、ソロモンを逃がすために他所へ売ることにします。

別の農園に購入されたソロモンですが、その農園主エップスは陰湿・冷酷な男でした。
エップスの農園では綿花の摘み取りをさせられ、収穫量が少ない奴隷は鞭打ちを受けるのでした。
ソロモンは、女性奴隷パッツィーと出会います。パッツィーは毎日、エップスから性的暴力を受けており、嫉妬するエップス婦人からは執拗ないじめを受けていました。

農園に白人奴隷アームスバイが連れてこられます。彼は元監察官でしたが、不祥事を起こしたことで奴隷の身へと落ちてしまった男でした。ソロモンは自分と同じような境遇のアームスバイを信用し、彼と自由を取り戻すために協力し合おうとします。しかしながら、アームスバイは裏切り、ソロモンの自由は取り戻すことができません。

自由の身を諦めないソロモンは、カナダ人大工のバスという男に出会うことになります。彼は奴隷反対派の人物だったのです。ソロモンはバスに自分に今まで起きたことを打ち明け、北部時代の友人に手紙を届けてくれるように頼み込みます。

この手紙が届き、エップスの農園へ保安官と友人のパーカーが訪れ、ソロモンは自由の身を取り戻すことになります。

ソロモンは12年ぶりに故郷に帰ります。家族の元に戻り、妻と抱き合い再開を喜ぶのでした。

「それでも夜は明ける」のみどころ


本作で描かれている悲惨さ、暴力は目を覆いたくなる内容かもしれませんが、これは実際に起こったことであります。つい最近まで黒人奴隷制度が残っており、黒人は不当な扱いをされてきた歴史があるのです。

真実として忘れてはならない歴史を、素晴らしいキャストで見事に描かれています。表面的な問題を見るだけでなく、今も続く黒人差別の問題提起として本作を観ると違った一面を感じることができるかもしれません。

「マネーボール」(2011年)

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元プロ野球選手のビリー・ビーンは、将来を期待されていたがプロでの成果を残すことができずに引退をします。ビリーはアスレチックスのゼネラルマネージャーに就任し、スカウトマンとなります。

当時のアスレチックスは資金難に苦しみ、チームの主力3選手は他球団に移籍し、新たなスター選手を獲得できるような資金はありません。チーム補強をしようとするビリーですが、うまくいきません。

ある日、ビリーはインディアンスとのトレード交渉の場で、ピーター・ブランドと出会うことになります。ピーターは他のスカウトが持たない基準でスカウト活動を行っていたのです。ピーターのスカウトは、統計から選手の能力を評価するという理論的な方法で、ビリーはこの理論に共感し、ピーターを補佐役として迎い入れます。

ビリーはピーターの協力の下、他球団のスカウトからは評価されない埋もれた才能のある選手発掘を進めます。2人のスカウトの方針は、万能な選手ではなく、突出した能力を持つ選手を探すことです。

ビリーがスカウトしたのは素行不良、怪我によって投球できない元キャッチャー、年老いた元スター選手の3人でした。もちろん、周りはこの3人の加入は反対でしたが、ビリーは反対を押し切るのです。

ビリーはピーターの統計からチーム分析を行い、選手を適材適所で使うように監督に支持を出しますが、監督や選手たちはピーターの統計を信じずに批判をし、非協力的でした。
そのため、監督も選手もビリーの指示には従わず、結局チームは連敗することになります。
批判にさらされる中、ビリーはさらにチームの強化のために強硬策に出ます。
不真面目な選手や、チームの中で役に立たない選手を次々にトレードや引退をさせたのです。さらにビリーは選手の指導も行うようになり、次第にチームの雰囲気は変わっていき、ついには20連勝という歴史的な記録を作り上げることになったのです。

チームは惜しくもワールドチャンピオンにはなれませんでしたが、その快進撃に多くの人は熱狂したのでした。

シーズンオフ、ビリーは史上最多金額でレッドソックスからオファーを受けます。
ワールドクラスのレッドソックスで、自分の理論を試せる絶好の機会であったが、ビリーは最後に下した決断はアスレチックスに残ることだったのです。

「マネーボール」のみどころ

「マネーボール」を最高の野球映画と評する方も多い。ですが、この作品の素晴らしいところは、野球以外のところで魅せるところです。
今までの野球界のスカウトマンは、選手を経験と直観という主観的なもので評価してきた。それに対し、野球選手でもなく経済学専攻のピーターは統計学を使った評価でスカウトを行っていく。野球という世界に、ビジネスの考えを取り入れていくのです。
選手や監督へのマネジメントなど、野球映画というよりも、ビジネス映画として観るとさらに本作の魅力を発見できるでしょう。

「チェンジリング」(2008年)

「チェンジリング」は、1928年、カリフォルニア州ロサンゼルスで実際に起った事件を題材とした映画です。

シングルマザーとして9歳の息子ウォルターを育てるクリスティン・コリンズは、電話局で働いていました。

1928年3月10日、休日でウォルターと映画に行く予定だったクリスティンの元へ急な仕事の連絡が入ります。予定をキャンセルし出勤することにしたクリスティンは、1人で留守番ができると主張する9歳のウォルターを残して家を出ます。
帰宅後、ウォルターの姿なく、探し回るクリスティンですが見つかりません。
ロサンゼルス市警察に通報するも、2週間経ってもウォルターは見つかりません。ロサンゼルス市警察の無能さが話題になり、ウォルターの失踪事件は有名になっていきます。

1928年7月20日、イリノイ州デカルブで少年を置き去りにする事件が発生し、無能と揶揄されていたロサンゼルス市警察はこの少年を利用してマスコミ対策を行うことにします。
ウォルターと同じ年頃のこの少年を、ウォルターに仕立て上げたのです。

ロサンゼルス市警察は、マスコミの前で、少年とクリスティンの感動の再開を大々的に演出しますが、すぐに少年がウォルターではないと気づきます、しかし彼女の主張を警察は無視を続けます。

少年がウォルターではない証拠を集めるクリスティンですが、警察は気がおかしくなった母親と宣伝し、ついにクリスティンはロサンゼルス病院精神病棟へ収容されてしまいます。ここで、水責めを受け、屈辱的な検査もされてしまいます。

同じころ、カリフォルニア州リヴァーサイド郡のノースコット牧場に牧場主の甥サンフォード・クラークが不法滞在している情報を得、強制送還するためにヤバラ刑事が訪れていました。少年を事情聴取した際、牧場内で少年の大量殺人が行われていたと証言したのです。

この事件の被害者の中に、ウォルターが入っていることが明るみになり、クリスティンは精神病棟から退院し、警察を相手に裁判を起こすことになります。

ウォルターと仕立て上げられていた少年の身元も判明し、犯人のゴードン・ノースコットが捕まった後も、クリスティンはウォルターが生きていると信じ続けるのでした。

「チェンジリング」みどころ

当時のロサンゼルス市警察の行動は信じがたいものでした。
息子を思う母親の、最後まで生存を信じる気持ちは涙なくして観ることはできません。

本作で母親のクリスティン役のアンジェリーナ・ジョリーは、悲劇の、そして強い母親を見事に演じきりました。それまでの印象を変え、女優としてステップアップした作品でしょう。この作品の演技の評価は非常に高く、彼女のファンでなくても必見です。

「インビクタス 負けざる者たち」(2009年)

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1990年、南アフリカにとって記念的な年であった。反体制派として刑務所に収監されていたネルソン・マンデラが開放され、大統領に就任にしたのです。
黒人は新しい指導者の出現に、権利の拡大を期待した黒人と、 復讐に怯え社会から追い出されると白人は不安になっていたのです。

ネルソン・マンデラが大統領官邸に入った初日、彼は前政権の職員を差別しないことを約束しました。黒人たちは今まで自分たちを苦しめてきた人間達と仕事をすることを嫌がり、白人達は黒人からの復讐を恐れているのでした。

ネルソン・マンデラの大統領としてのスケジュールの中に、ラグビーの試合での挨拶が計画されていました。試合は南アフリカの大敗でした。ネルソン・マンデラはワールドカップまでにチームの立て直しを図り、白人の象徴であったラグビーを黒人とともに世界一にすることで民族融和を目立つことを考えていました。

ネルソン・マンデラは、南アフリカのラグビー代表スプリングボックスのキャプテンであるフランソワ・ピナールを食事会に招待します。 ここでマンデラとフランソワは指導者哲学についてお互いの意見を交わしたのです。
フランソワは、このお茶会がマンデラからのワールドカップ優勝への指示だと理解しました。

フランソワは、チームを変えるために行動を始めました。スプリングボックスは貧困地区の子供達にラグビーを教え、フランソワはさらに南アフリカの新しい国歌をチームメイトに覚えさせようとします。 新しい国歌には、黒人解放運動のシンボルが混じっていたため、覚えるのを嫌がるチームメイトもいましたが、チームメイトに南アフリカの代表だと自覚させるために説得を続けます。
ネルソン・マンデラはスプリングボックスのメンバーの顔を全て覚え、国中が彼らを応援していると伝えるのでした。

ワールドカップの一回戦、スプリングボックスは順調に勝利をし、 これまで白人の象徴であったラグビーの応援の中に黒人が混ざっていることにマンデラは喜びます。順調に勝ち進むスプリングボックスは、ついに決勝に進むことが決まりました。公務中のマンデラはその報告を聞いて喜ぶのでした。そして、 その頃には黒人も白人も関係なく、全ての国民がスプリングボックスを応援するようになっていたのです。

決勝の相手はニュージーランドのオールブラックスです。試合は一進一退、大会史上初の延長戦に突入します。スタジアムでは国歌の合唱が響き渡り、国が一丸となってスプリングボックスを応援したのです。
試合はわずかな差でスプリングボックスの勝利となりました。 フランソワは、全国民の応援のおかげだと宣言し、国を一つにした大統領を称えました。
ネルソン・マンデラは、ラグビーのワールドカップ優勝で国を一つにまとめあげたのです。

「インビクタス 負けざる者たち」のみどころ

2018年のラグビーワールドカップで優勝した南アフリカは初の黒人主将が率いたチームでした。映画の初優勝時は、初の黒人と白人の混合チームということで、南アフリカではラグビーが政治の象徴となってきたのではないでしょうか。

マット・デイモンが演じたフランソワ・ピナールは、今でもラグビー史上最高のキャプテンと言われ、歴史的に名を残しています。彼とネルソン・マンデラの指導力は映画からでも学ぶことが多いでしょう。
楽しむだけではなく、ちょっと違った視点から本作を観るのもいいかもしれません。

「英国王のスピーチ」(2010年)

1925年、イギリス国王ジョージ5世の次男であるヨーク公は、子供の時から吃音症に悩まされていました。公務による演説では失敗ばかり、妻のエリザベスはヨーク公の吃音症を治すために色々な医者に夫を見てもらいます。
しかし、どの医者もヨーク公の吃音症を治すことはできなかったのです。

エリザベスは、ビルの一角にある言語障害専門の医師であるライオネル・ローグのオフィスを訪ねます。ライオネルは、 エリザベスがヨーク公の妃殿下であることに気づかず、 失礼な発言ばかりをします。エリザベスは夫を人前で話すことが多い仕事だと話すと、ライオネルは転職をした方がいいと発言をするのです。治療はしてほしいが夫はオフィスに来ることも個人的な話をすることもできないと伝えるエリザベスに対し、ライオネルは自分のやり方に従ってもらわないと治療はできないと断ります。
エリザベスは、 自分の夫がヨーク公であることを打ち明けるが、ライオネルは治療には信頼と対等な立場が必要のため、例外は認めることなく自分の治療方針に従ってもらわなければいけないと言い放ちます。

治療のためにライオネルの元を訪ねたヨーク公は、 ライオネルが対等な立場で治療を行うことに苛立ちます。ライオネルは、お互いを名前で呼び合うことを提案し、オフィスでの喫煙を禁じるのでした。

ライオネルの最初の治療は不思議なものでした。すぐに朗読ができるようになると一冊の本を手渡しします。ライオネルはヨーク公にヘッドホンをつけさせ大音量の音楽を聞かせながら本を朗読させ、それを録音したのです。しかし、ヨーク公は途中で投げ出し、 無駄なことだと怒って帰ったのです。その時にライオネルは録音したものを聞いてくれとレコードを手渡します。

ヨーク公はスピーチの練習をしてもうまくいきません。苛立つヨーク公はライオネルのこと思い出し、腹立たしく渡されたレコードをかけたのです。そこには流れるように本を朗読するヨーク公の声が録音されていたのです。

毎日、ライオネルの元へヨーク公は通い、練習を行うのでした。

その頃、年老いた国王が亡くなり、兄のエドワードが国王となりました。
ヨーク公はライオネルのオフィスを訪れ、国王との思い出話を話すのでした。自分の気持ちを吐露していくヨーク公とライオネルは深い絆を作り上げていったのです。

元々スキャンダルが多かったエドワード新国王は、弟であるヨーク公の吃音症をバカにするのでした。その愚痴をライオネルに話すヨーク公に対して、ヨーク公こそ国王にふさわしいとライオネルは伝えます。これに対してヨーク公は不敬だと怒り、二人は喧嘩別れをしてしまうのでした。

その頃、エドワード国王は自由に好きな女性と結婚したいと退位をします。ヨーク公はジョージ6世として即位することになってしまったのです。
ジョージ6世は王位継承評議会で宣誓するも、散々な結果になります。

国王の重圧で苦しむジョージ6世は、ライオネルの元へ再び訪れます。 二人の友情は強固なものとなり、お互い信頼し合う関係となっていました。
しかし、戴冠式前にライオネルが医師の免許を持ってないことが発覚します。 ライオネルは役者志望で戦争神経症に苦しんでいた人を治療してきており、心の治療が大切なこと、 友人が力付けることが必要だと学んできたと伝えるのです。再び言い合いになるジョージ6世でしたが、ライオネルと和解します。

1939年、イギリスはドイツとの戦争に突入し、ジョージ6世は国民を鼓舞するためにラジオで演説をすることになります。ライオネルが見守る中、力強い演説を行いイギリス国民は国王の言葉に耳を傾けるのでした。

「英国王のスピーチ」のみどころ

「英国王のスピーチ」のみどころは、なんと言っても吃音症によって自信を失い、どこか頼りのないヨーク公から、厳格な態度で国を率いていくジョージ6世へと成長していく姿を演じたコリン・ファースの演技です。
吃音症で悩み、どこかコミカルに見えてしまう前半と、国王となった重圧から成長し、厳格な王へと変化するという非常に難しい役どころだったと思います。この作品で高い演技力を見せつけてくれたコリン・ファースは、その後も沢山の話題作に出演し活躍を続けています。

「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」(2016年)

1986年、インドの中部にあるカンドワという小さな町で物語は始まります。
5歳のサルーは、貧しいながら優しい兄、妹、母と暮らしていました。

サルーは、いつも兄のグドゥの後を追いかけて付いていく子供でした。
父親がおらず、母は夜中も働いていたのです。兄は、母を少しでも楽させようと、母に隠れて仕事を始めます。妹の面倒を頼まれたサルーですが、自分も働けると兄についていきます。

仕事場まで行く列車の中で、サルーはすっかり寝入ってしまいます。兄は仕事場に向かうため、サルーをベンチに寝かせ「絶対にそこにいろよ」と言い残して行きます。
夜中に目を覚めたサルーは、兄がいないことに焦ります。ホームの向かい側には、給水塔が見えますが兄の姿はどこにもありません。列車に乗り込み、兄を探しますが見つからず、疲れたサルーは 再び寝てしまうのです。
サルーが乗った列車は回送列車で、どの駅にも停まりません。2、3日が経ち列車はようやく止まります。 到着したのは、なんとカンドワから東へ1600キロ離れたカルカッタだったのです。
自分の家に帰りたいと周囲の人たちにサルーは訴えますが、サルーが使っていた言葉はヒンディー語。カルカッタはベンガル語圏であったために言葉が通じません。

あてもなくさまようサルーに、ヌーレという優しそうな女性が話しかけてきます。彼女はヒンディー語を理解しており、 サルーを助けてくくれるだろうとラーマという男を紹介してくれます。しかし、ラーマは人買いの仕事をしており、それに気付いたサルーは逃げ出します。

放浪するサルーは、青年に助けられ、警察署に連れて行かれます。しかし、言葉が通じず、サルーは結局保護されて孤児院へと送られることになります。
施設は、あまり良い環境ではありませんでしたが、言葉や勉強も教えてくれました。 そして、サルーは養子を探しているオーストラリアの夫婦に引き取られることになるのです。
20年後、夫婦によって大切に育てられたサルーは立派に成長し、メルボルンの大学へ進学することになりました。

ある日、友人のホームパーティーに参加したサルーは、インド料理の歓待を受けました。そこで出されたお菓子を口にした時、かつて自分が迷子になり、母や兄と別れたことを思い出したのです。このことを学生の友人達に打ち明けました。
サルーの記憶の手がかり「給水塔」や、当時の汽車の速度から大体の場所が分かるのではないか、など友人たちは助言してくれ、サルーはグーグルアースで調べてみることにします。

数年後、社会人になったサルーは、グーグルアースで自分の故郷を探し続けていました。しかし、自分の故郷を探していることはオーストラリアの両親には伝えられないでいたのです。
故郷探しに後ろめたさを持っていたサルーは、探すことをやめようと悩みます。そんな時に、候補にしていた場所よりさらに西に小さな集落を見つけます。拡大して見ると、そこには採石場があり、近くに線路もありました。そこには給水塔が立ってたのです。 とうとう、サルーは自分の故郷を見つけたのでした。

サルーは、自分が故郷を探してたことをオーストラリアの両親に告白すると、2人は喜び、インドへ行くことを勧めます。

インドへ訪れ、自分の家があった場所へ向かうサルーは、伝わらない言葉で家族を探します。そして、25年ぶりに母親に再開することになります。兄のクドゥは、サルーが電車で故郷を離れることになったあの日、近くの線路で電車に轢かれて亡くなっていました。しかし、妹のシェキラは健在で再会を喜び合いました。

家族と再会を果たしたサルーは、ホテルからオーストラリアの両親へ電話します。
「答えが全部見つかった。ママはいつまでも僕のママだ。パパもね。」
オーストラリアの両親も、その報告に喜ぶのでした。

「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」のみどころ

まさに現在のテクノロジーがあっての奇跡物語です。正直、今もインドでは年間8万人以上の子供の行方不明があるというのは驚きです。

オーストラリアの義母役を演じたニコール・キッドマンが特に素晴らしく、子供を産まず、養子を迎え入れるようになった考えにも感動しますが、それを体現するかのようなニコール・キッドマンの演技が最高です。

最後に「LIONライオン25年目のただいま」のタイトルの意味が分かるのですが、最後に意味を知って涙する方も多いようです。最後まで観て、ぜひその意味を確認して下さい。

「遠い空の向こうに」

1957年10月、ソ連の人工衛星スプートニクの打ち上げ成功は、アメリカに大きなショックを与えました。
このニュースは、ウエストバージニアの小さな炭鉱の町コールウッドの少年ホーマーにも大きなインパクトを与え、自分でロケット作り、打ち上げたいという夢を持つようになりました。ホーマーは、遊び友達のロイ・リーとオデル、そして同級生の理系オタクのクエンティンの4人で「ロケット・ボーイズ」と言うロケット開発チームを作ります。
最初は失敗の連続でしたが、クラス担任のライリー先生の協力のもと、ロケットを科学コンテストに出すことを目標に活動を進めるのでした。

しかしながら、ホーマーの父であるジョンは、自分の働く炭鉱でいずれ働いてもらいたいと願っており、ホーマーの行動に苛立ち、二人はぶつかり合うのです。
4人の活動は、最初馬鹿にしていた人たちの心も動かし、次々と4人の活動を応援する人々が増えていきます。4人はロケットの打ち上げに成功し、科学コンテスト出場に向けて前進していくのです。

ここで、不幸な出来事が続きます。地元で山火事が起こり、警察は4人のロケットが山に墜落したことで火事が起きたと断定し、4人を逮捕するのでした。起訴は逃れることとなったものの 、ロケット計画は頓挫してしまいます。
さらに、ホーマーの父ジョンが炭鉱事故で重傷を負い、ホーマーは父親の代わりに高校を辞め炭鉱で働き始めるのです。

炭鉱で働くホーマーは、かつて協力してくれたクラス担任のライリー先生の難病治療を聞き、お見舞いに行きます。ライリー先生は、山火事事件で4人の子供達を守ってあげられなかったと後悔しており、そのことをホーマーに謝ります。
このことがきっかけで、ホーマーにロケット作りの情熱が再び戻ってきます。再び4人は活動することを決め、山の中で落下したロケットを見つけ、山火事事件の無実を証明するのでした。

高校に復帰したホーマーは、ロケット開発を再開し、科学コンテストへ出場します。
4人のロケットは地区大会を通過し、全国大会へと出場します。しかし全国大会では、彼らのロケットが盗まれてしまい 、急遽代わりのロケットを作ろうとします。
しかし、ロケットを作るためには父親であるジョンの働く炭鉱でのストライキを沈静化させなければなりませんでした。ここで妻の説得によりジョンは、ホーマーへ力を貸すことを決めるのです。ジョンの尽力によりストライキは沈静化し、4人はロケットを作り上げ、見事にコンテストで優勝を飾ります。

凱旋した4人は、街でロケット打ち上げを行うことになります。
ロケット発射場には、街の多くの人々が駆け付け、その中に息子を認めることとなったジョンの姿もあったのです。ホーマーは、ロケットの発射スイッチを押すことをジョンに委ねます。見事打ち上げられたロケットは遠い空の向こうへと飛んで消えていくのでした。

ホーマーはその後、NASAの技術者となり、ロケット開発の職に就くことになるのです。

「遠い空の向こうに」のみどころ

「遠い空の向こうに」は、現実に起きたサクセスストーリーです。思いを叶えるために、様々な困難を乗り越えていくのは、小説よりも物語的です。
忘れていけないのは、ホーマーに特別な才能があったわけではないということです。あったのは情熱と周りの人間の協力だったのです。
特に、ホーマーの父親であるジョンの変化は、物語の中での感動ポイントです。

「チョコレートドーナツ」

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1978年カルフォルニア。ゲイのルディはショパブのショーで働きながら、歌手になることを夢見ていました。

いつものようにステージに立つルディに、カウンターからルディへ熱心な視線を送る男がいた。その男は、検事局で働くポールでした。彼は、検事局という仕事柄、ゲイということを周囲には秘密にしていたのです。
その夜、ルディとポールは車の中で行為に及び、身体の関係を持ちます。

ルディが帰宅すると、アパートの廊下に隣に住む子どもの人形が落ちており、母親に届けるルディだが差別的な言葉を受けるのです。母親は彼氏と共に出ていく様子でした。

翌朝、ルディが起きると隣の部屋から大きな音で音楽が聞こえてきます。ドアは開けっ放しで、ルディが部屋に入っていくと、部屋には太った子どもマルコがうずくまっているのでした。
どうやら、母親はダウン症を持ったマルコを置いて、どこかへ行ってしまったようです。
悩んだルディは、昨夜出会ったポールに相談することにします。電話するも繋がらず、ルディはマルコと共に、ポールの事務所に向かいます。

検察庁でゲイを隠していたポールは、ルディの来訪を叱責します。
マルコに関しては、家庭局に通報するように冷たくあしらわれます。ルディは、マルコが施設に入れられることを恐れ、帰宅するのでした。

帰宅するとマルコの部屋には家庭局の職員が訪れており、マルコの母親が昨夜大麻の使用で捕まったことが告げられます。マルコは家庭局の職員に連れ去られてしまうのです。

その夜、いつものようにステージに立つルディのもとにポールがやってきます。昼間の態度をルディに謝り、2人は仲良く帰宅します。その途中、町中をフラフラと歩くマルコを見つけるのです。マルコは施設を逃げ出したのです。しかし、マルコは自分の家までの道が分からずに歩いていたのです。ルディとポールはマルコを連れ帰りました。

次の夜、マルコの今後についてポールの家で話すことになり、ポールは料理を用意して2人を向かい入れます。しかし、料理に手を付けないマルコ。ポールが好きな食べ物を聞くと、チョコレートドーナツと答えます。ポールが家にあったチョコレートドーナツをあげると美味しそうに食べるマルコでした。
その夜、マルコを寝かしつけるルディは、マルコのリクエストでハッピーエンドの物語を話してあげるのでした。

ルディはマルコを引き取りたいとポールに相談しました。現実的には難しいが、行動に出る2人はまず、マルコの服役している母のもとを訪れます。母はただでマルコを見てくれるというルディの言葉を快諾します。
次に問題になるのは住む場所でした。マルコを引き取るためには、最低限マルコ一人の部屋が必要でした。この問題に対して、ポールはルディとマルコと3人で自分の部屋で生活することを提案するのでした。

その後、病院の検査でメガネが必要と知ったり、特別支援の学校に通ったり、マルコの生活は変わっていきます。

ある夜、ポールはルディにテープレコーダーをプレゼントします。ルディの歌手の夢を叶えるため、デモテープを作ろうと提案するのです。

ある日、ポールは上司にルディと共にパーティーに招待されます。上司は、2人の関係を怪しく思っていたのです。翌日、ポールが職場に行くと、上司によってポールがゲイであることが言いふらされており、職場を追い出されることになります。
さらに、同性愛者にマルコの子育ては無理だと判断され、マルコは家庭局へと連れていかれてしまうのでした。

ルディとポールはマルコの監護権を得るために裁判に挑みますが、法廷で虚偽の証言をしたことなどで認められませんでした。しかしマルコへの愛情を感じた裁判官は、周囲の人々の意見を聞くために改めて裁判を開くことになります。

マルコは裁判で、2人との生活は幸せだったと証言し、マルコの学校の先生も、ルディとポールの愛情は本物だと証言してくれます。しかし、ルディたちにマルコの監護権の許可は得られなかったのです。

悲しむルディの元へ一本の電話が鳴ります。ルディのデモテープを聴いたハリウッドのクラブのオーナーからで、ステージに立ってくれないかということでした。
ルディはハリウッドのステージで、マルコの思いを歌うのでした。

その後、ポールとルディは再びマルコの監護権を得るために裁判を起こしますが、マルコの母親がマルコを育てることが決まり、監護権を得ることはできませんでした。

数日後、ポールは裁判に関わった判事や裁判官へ手紙を送ります。
母親のもとに戻ったマルコですが、母親は再び麻薬を使い、マルコを外に追い出しました。マルコは、ルディとポールを三日間探し続け、橋の下で亡くなったのが発見されます。

ルディは、ステージに立ち、マルコのために歌い続けます。

「チョコレートドーナツ」のみどころ


「チョコレート・ドーナツ」で注目して観てもらいたいのは、ルディ役のアラン・カミングの歌唱シーンです。マルコへの思いをボブ・ディランの「I Shall Be Released」に乗せて歌うシーンは圧巻で、鳥肌モノです。
アラン・カミング自身もバイセクシャルを公表しており、本作はマイノリティの方々への偏見や批判に対して、現実の問題を提起してくれていると思います。
悲劇を繰り返さないためにも、本作は考えさせられるものでした。

まとめ


今回紹介した映画は、全て実際に起きたことを題材にした物語ばかりです。
どの映画も感動するだけでなく、何らかのメッセージを受け取ることができるものばかりです。時には、腰を据えて現実の重いテーマの作品を観て、涙するのもいいかもしれません。


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