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2015年に公開されたイギリスのSFホラー映画です。監督はダニー・ボイルの「28日後」などの脚本で知られるアレックス・ガーランド。映画としての評判も良く、映画.comの評点で5点満点中3.6点、海外のレビューサイトIMDbでは10点満点中7.7点といった評価を受けています。

第88回アカデミー賞視覚効果賞をはじめ数々の映画賞を受賞しており、タイム誌の「2015年映画トップ10」にも10位に選出されるなど、2010年代を代表するSF作品の1つとなりました。

この映画のテーマ性はAIと人間の境界線を描くSFにはよくあるテーマではあるものの、従来のAIものとは違って人間とAI の根本的な断絶について描くところがおもしろいところです。

映画『エクス・マキナ』手に汗握る近未来SFスリラー

『エクス・マキナ』はSF映画の金字塔『ブレードランナー』以来、何度もテーマとして語られる「AI(ロボット)」と「人間」の本質的な接近を描いた作品の1つです。

ブレードランナーと同様に「人間とAIの恋愛」がストーリーの軸となりますが、ブレードランナーと違ってハッピーエンドにはならないところが『エクス・マキナ』の映画としてのおもしろいところ。AIの見せる感情が「意図されたものである」という要素が加わり、もはやホラー的な恐ろしささえ印象づけられます。

■作品タイトル:エクス・マキナ(原題:Ex Machina)
■ジャンル:SFスリラー
■脚本/原作:アレックス・ガーランド
■監督:アレックス・ガーランド
■制作会社/配給:ユニバーサル映画
■生産国:イギリス
■公開年:2015年
■上映時間:108分

映画『エクス・マキナ』の出演者

主人公のケイレプを演じるドーナル・グリーソンは『ハリー・ポッター』シリーズのビル・ウィ―ズリー役や『スターウォーズ』新シリーズでのアーミテイジ・ハックス将軍役などでも知られる実力派。AIであるエヴァを演じるのは「リリーのすべて」でアカデミー助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。2018年には『トゥームレイダー ファースト・ミッション』でララ・クロフト役を演じるなど、活躍の場を広げています。

エヴァ(AVA)役|アリシア・ヴィキャンデル

本作のストーリーのカギを握るAIでガイノイド。ほとんど人間と変わらない評定の変化や会話の自然さで、従来のAIをはるかに超える存在。やがて、彼女の実証実験を担当することになったネイサンに恋心を抱き始めたかのように見え始めたのだが…

■名前:アリシア・ヴィキャンデル
■生年月日:1988年10月3日
■人物紹介:
スウェーデン出身で2008年頃から国内の映画やドラマを中心に活躍。その後2012年の「アンナ・カレーニナ」のキティ役でブレイク。本作「エクス・マキナ」の成功と2016年「リリーのすべて」のゲルダ役でのアカデミー助演女優賞受賞をきっかけに、国際的なスター女優となりました。2018年の『トゥームレイダー ファースト・ミッション』ではララ・クロフト役を担当、2代目ララ・クロフトとして引き続き続編シリーズにも出演が決定しているなど、活躍の場が広がっています。

ケイレブ・スミス役|ドーナル・グリーソン

本作の主人公。検索エンジン最大手企業「ブルーブック」のプログラマーとして働く。ある時、社内の抽選によって社長のネイサンの自宅に招かれることになりが、そこであるAIの実証実験を頼まれてしまう。

■名前:ドーナル・グリーソン
■生年月日:1983年5月12日
■人物紹介:
アイルランド生まれ。大学卒業後、舞台や映画の監督・脚本を手がけるようになり、2006年頃から俳優としての活動が本格化。2010年の『ハリー・ポッター』シリーズからはビル・ウィーズリー役で出演、そして、2015年から始まった『スターウォーズ/フォースの覚醒』以降の3作品でファースト・オーダー側のハックス将軍を演じています。

ネイサン・ベイトマン役|オスカー・アイザック

主人公ケイレブの勤務先である検索エンジン大手「ブルーブック」の基本理論を作った同社の社長で天才プログラマー。「ブルーブック」で検索されるワードを元に、世界中のデバイスから収集したデータを元にして、広大な私有地内でAIの思考ロジックを開発している。

■名前:オスカー・アイザック
■生年月日:1979年3月9日 -
■人物紹介:
グアテマラ出身でアメリカを中心に活動する俳優で歌手。ジュリアード音楽院を卒業しているミュージシャンでもあり、俳優としての役でその音楽の腕を披露することも多いです。2010年代以降は俳優としての活動も活発で、2013年のコーエン兄弟監督作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』で高い評価を得ます。2015年からの『スターウォーズ』新シリーズでは共和国軍のスターファイター・パイロット「ポー・ダメロン」役を演じ、人気俳優としての地位を不動のものにしました。

キョウコ役|ソノヤ・ミズノ

ネイサンの研究施設で働いている東洋人系のハウスメイド。ネイサンからは「機密保持のために英語を解さない人材という条件で雇った人間」と説明されている通り、一切言葉を話さない。しかしその正体はエヴァの旧世代モデルにあたるガイノイドAIで、エヴァの施設脱出に協力しようとする。

■名前:ソノヤ・ミズノ
■生年月日:1986年7月1日
■人物紹介:
東京都生まれで日系ハーフの女優、バレリーナ、モデルです。ロイヤル・バレエ学校卒業後、約10年間世界各地のバレエ団で活動します。20歳ころからモデルとして活躍し、シャネルやイヴ・サン=ローラン、ルイ・ヴィトンなどの世界的ブランドのモデルを務めました。本作『エクス・マキナ』を契機に女優業にも進出、『ゲームオブスローン」の前日譚を描く『House of the Dragon』にも出演するなど、今後の活躍が期待されます。

ネタバレなし!映画『エクス・マキナ』のあらすじ

検索エンジン世界最大手「ブルーブック」社でプログラマーとして働くケイレブは、ある時、社内での抽選に選ばれ、同社の社長であるネイサンが所有する、広大な自宅に招かれる。滅多に姿を見せないネイサンの住む自宅は、山間地帯の奥にある広大な場所だった。

招待されたケイレブはネイサンからある依頼をされる。それは山荘にいる女性型AIロボット「エヴァ」の実証実験に協力するというものだった。人間以上に人間らしいふるまいをする「エヴァ」に対し戸惑うケイレブだったが、やがてエヴァはケイレブに対して恋愛に似た感情を見せるようになっていくが…

映画『エクス・マキナ』は第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞!

アカデミー視覚効果賞は、ノミネート年度の映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を使った作品に与えられるアカデミー賞の部門の1つです。アカデミー賞の性質上、SF作品、娯楽作品が主要部門を受賞することはまれなので、視覚効果賞でその年最も興収を挙げた娯楽作品や出来の良いSF作品がノミネートされるのが通例です。

この年の他のノミネート作品は「マッドマックス・怒りのデスロード」「オデッセイ」「レヴェナント」「スターウォーズ・フォースの覚醒」と強豪ぞろいでしたが、類まれな美術センスの高さとSF作品としての内容に優れた『エクス・マキナ』が見事に選ばれています。

『エクス・マキナ』は単なる娯楽SFを超えたテーマ性が評価されていて、この他にも様々な映画賞を受賞、あるいはノミネートされました。主な受賞歴を紹介しておきましょう。

2015年
■第41回ロサンゼルス映画批評家協会賞  助演女優賞アリシア・ヴィキャンデル
■第18回英国インディペンデント映画賞  作品賞 監督賞 脚本賞 技術賞(視覚効果)
■第19回オンライン映画批評家協会賞   助演男優賞 オスカー・アイザック
■第19回トロント映画批評家協会賞    助演女優賞 新人賞

2016年
■第68回アメリカ監督組合賞       新人監督賞アレックス・ガーランド
■第11回ファイナル・ドラフト・アワード オリジナル脚本賞
■第88回アカデミー賞          視覚効果賞(脚本賞にもノミネート)

映画『エクス・マキナ』の見どころ

人間とAI(ロボットやアンドロイドも含めて)のあいまいな境界線についての哲学的なテーマを扱った王道SFでもある『エクス・マキナ』ですが、従来の作品のエッセンスを継承しつつもさらに細かく踏み込んだデティ―ルとストーリー展開、そして新しいビジュアルイメージを作り出そうという意欲が感じられた作品です。そんな本作の見どころを紹介します。

「彼女はただの機械か?」SFから哲学に迫る

『エクス・マキナ』のストーリーの核となるのが、AIガイノイドである「エヴァ」の「心」とは一体何なのかという問題です。主人公であるケイレブとの対話を通して、次第に「心のある存在」でしかないと観客に思いこませたところに訪れる終盤の衝撃的な展開。

あらゆる実験で「人の心」があると判定されたにもかかわらず、「人ではない」エヴァという存在のあいまいさが、人の心とは何か、人間と定義づけるものは何かという大前提を激しく揺さぶります。まさにこうした「誰もが当たり前と考えていること」への風穴を開けることがこの映画の目的でしょう。

映画を見た人にもれなく言いようのない不安や静かな恐怖を印象付けることになる本作は、まさにSFの王道テーマを継承する21世紀型SFといえます。

今までにない人型ロボットを。「エヴァ」に込められた思い

AIやアンドロイドを扱った作品は過去にもたくさんあるため、いかにして新しいイメージのAIを生み出すのか、製作陣はかなり苦労した様子。神経科学に興味を持っていた監督自身のイメージ案や「ビョーク」のMVなどからヒントを得て、人間的な外見と機械的な構造体を組み合わせた、機械と人間の複雑に入り混じったビジュアルイメージとなっています。

特に素肌の見せ方が特徴的で、普段は人肌のように見えるのに横から光を照らされるとハチの巣状の紋様が浮かび上がるように表現されています。

バレリーナが演じる新しい「ロボットの動き」

AIのイメージについては外見だけでなく、その動きにも特徴を出そうとアイデアが練られています。本作では従来のロボットらしい動きではなく、「人間の動きを完璧に行う」ことを強調することで独特の不思議な動きを演出する、という方向性が打ち出されました。

「人間の完璧な動き」の参考となったのが「バレエダンサー」の動き。本作では旧型AI役にプロバレエダンサーのソノヤ・ミズノを起用するなど、徹底的なこだわりが感じられますね。

現実味と未来性を感じるロケーション

『エクス・マキナ』のロケーションコンセプトは「今から10分後」。現実的でありながらもどこか近い未来を想像させるためにロケ地の選定にもこだわっています。

選ばれたのはノルウェー北西部にある「ジュヴェ・ランドスケープ・ホテル」と、そこから30分ほどの距離にあった建設中の邸宅。この2つの建物はノルウェー人建築家「ジェンセン&スコドヴィン」によるもので、立地の近くにあるフィヨルド地帯の景色と合わせて、現実的でありながらどこか非現実な印象を与えてくれます。

映画『エクス・マキナ』はdTVで配信中!

AIと人間の境界線のあいまいさ、人間の定義とは一体何なのかといったSF作品では王道なテーマを、新たなアプローチで描くことでヒットした『エクス・マキナ』。2010年代以降のSF作品としては外すことのできない作品の1つで、多くのSF作品を観たという方にもおすすめの1本です。製作陣は俳優を含めてこの作品をきっかけに活躍の幅を広げているので、気になる方はこれを機会にぜひご覧ください。『エクス・マキナ」はdTVでも配信中!

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