第72回(2019年)カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した異色サスペンス『バクラウ 地図から消された村』がdTVで配信スタートいたしました。
物語の舞台はブラジルの架空の村“バクラウ”。水利権をめぐる争い、政治の腐敗、貧困、格差の問題など現代社会の風刺を交えながら、物語の中盤までは田舎の村で暮らす人々の静かでリアルな情景が描かれます。しかしUFOらしき飛行物体が現れ、給水車が銃撃されてからは状況が一変し、別の物語のように凄惨で緊迫したバイオレンスな世界に突入していきます。
『アクエリアス』(‘16)で映画界に衝撃を与えたブラジルの新鋭クレベール・メンドンサ・フィリオ監督が手掛けた本作は、2019年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞し、ブラジルに初めての栄冠をもたらしました。また、バラク・オバマ第44代アメリカ大統領がベストムービーの一つとして本作を挙げるなど、多くの観客や批評家から高い評価を得ています。
出演は『蜘蛛女のキス』(’85)の名女優ソニア・ブラガ、ブラジルを代表する若手女優バルバラ・コーレン、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(’00)のウド・キアら国際色豊かな俳優陣。彼らがリアリティーたっぷりに名演、怪演を繰り広げていきます。
ウエスタン風のガンアクションあり、血生ぐさいスプラッターあり、政治的メッセージありで、戦慄のラストまで目が離せません。
■『バクラウ 地図から消された村』
~作品紹介~
村の長老である老婆カルメリータの死をきっかけに故郷の村バクラウに戻ったテレサ。しかしその日から村では不可解なことが次々に起こり始める。
突然、村はインターネットの地図上から姿を消し、上空には正体不明の飛行物体が現れる。
村の生命線である給水者のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは村人が血まみれの死体で発見される。めったに現れないはずの余所者の来訪、それは血で血を洗う暴力と惨劇の幕開けだった。
作品URL:https://video.dmkt-sp.jp/ti/10050699?campaign=inf100513
コピーライト:(C) 2019 CINEMASCÓPIO – SBS PRODUCTIONS – ARTE FRANCE CINÉMA