『八日目の蝉』『カツベン!』などの井上真央が主演を務め、室井滋、夏木マリ、鈴木砂羽、柴田理恵ら日本を代表する女優陣が集結した映画『大コメ騒動』がで配信スタートいたしました。
題材となったのは、教科書にも載っている有名な民衆運動「米騒動」。
大正時代の富山県の漁村で最初に起きた「米騒動」を、女性たちの視点から描いた1作です。
井上真央が演じる主人公・いとは、長期の漁に出た夫の代わりに、自ら働いて3人の子どもを育てる母親。
まわりに住むのは、室井滋が演じる清んさのおばばを筆頭に、個性豊かな漁村の女房=おかかたち。
気が強い彼女たちと騒々しくも質素な生活を送っていましたが、不作などにより米の価格が高騰。どんどん生活が厳しくなる中、耐えきれなくなったおかかたちは団結して抗議を行うことに。
出荷される米の積み込みを阻止しようとしたり、値段をつり上げる米屋に直談判したりと必死で闘い、それを大阪の新聞社が記事にしたことで、「米騒動」として全国に知られていきます。
ところが、警察の弾圧はより厳しくなり、米の値段も下がらないばかりか、ついにおばばが暴動のリーダーとして逮捕される始末。
意気消沈するおかかたちに対し、いとは諦めないで続けようと訴えますが……。
誰もが知る「米騒動」の裏にある物語をひもといたのは、日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した『超高速!参勤交代』で、まったく新しい「参勤交代」を描いた本木克英監督。
ふたたび、歴史の裏で必死に生きる名も無き人々のドラマを新感覚エンタメ時代劇に昇華。今作では、特に女性たちの力強い生き様に胸を打たれます。
その生き様を体現すべく、井上真央は日焼けと汚れメイクを全身に施し、貧しさに負けず必死に生きるいとを体当たりで熱演。最初は気が弱く、周囲に押されがちだったいとが、徐々に逞しくなっていく姿に注目です。
そして、女性たちの中でも特に際立つのが、清んさのおばばを演じる室井滋の存在感。
自身が富山出身なこともあり、怒濤の富山弁を畳みかける芝居に圧倒されるはず。
一方の男性キャストも、いとの夫役に三浦貴大、意地の悪い地主・黒岩役に石橋蓮司、語り部的に物語を導く尾上公作役に立川志の輔など、個性派キャストが集結しています。
格差社会や貧困に立ち向かった人々の姿に、きっと勇気をもらえる『大コメ騒動』。ぜひ、この機会にdTVでお楽しみください。
■『大コメ騒動』
~概要~
『超高速!参勤交代』を手がけた本木克英監督が、井上真央を主演に迎え、大正時代に富山県の海岸部で発生した「米騒動」で活躍した女性たちのドラマを描く。
~あらすじ~
時は大正7年。 富山の貧しい漁師町で暮らす松浦いと(井上真央)は17歳で漁師の利夫(三浦貴大)のもとへ嫁ぎ、3人の子を持つ女仲仕として日々働いている。しかし、次第にコメの値段は上がり始め、生活が困窮。おかかたちのリーダー、清んさのおばば(室井滋)を中心に、浜のおかかたちは慣習となっていたコメの積み出し阻止を試みるのだが……。
作品URL:https://video.dmkt-sp.jp/ti/10057941?campaign=inf100703
コピーライト:(C)2021「大コメ騒動」製作委員会